恐るべき子供たち (角川文庫)作者:ジャン・コクトー発売日: 2020/07/16メディア: 文庫 フランスの詩人コクトーの小説。 邦訳は何本か出ているようで、読んだのは角川文庫から出ている東郷青児さん訳のもの。訳としては古いのかもしれないが、原作の出版年が1929年に対し翻訳が1930年、渡欧経験がありフランスの画会との交流を経験しているとのことで、当時の空気感をよく知る人物による翻訳といえるのだろう。 バスタイム読書で読み始めたけれど、結局その日のうちに読み切った。 病弱な美少年ポール、その姉エリザベート、ポールの同窓生でポールに懸想するジェラールの三人の孤児。 後に働き始めたエリザベート…