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ゲリラ戦

(一般)
げりらせん

guerrilla warfare (英)


基本的には正規の軍事組織以外の小規模な部隊によって行われる襲撃や待ち伏せや破壊活動によって特徴づけられる戦争。非対称性を特徴とし、第二次世界大戦後の植民地独立紛争においてしばしば多用された。
兵力で劣勢な側でも強大な敵を相手に渡り合うことが可能な手段であると言えるが、同時に戦中戦後に渡って社会の荒廃を招くという弊害も(リデル・ハートらによって)指摘されている。
「ゲリラ」とは、もともとはスペイン語で「小さな戦争」の意。遊撃戦、不正規戦などとも表記される。

ハーグ陸戦条約

ヨーロッパで発達した「戦争」や「捕虜」の観念は正規の軍事組織に所属する兵員が秩序だった部隊を組織して命令系統に則って行動することを前提としており、これは隠密や多発性を旨とするゲリラ戦とはまったく相容れないものであった。
ことに「軍服をまとわぬ者を正規の交戦権を有する者と扱うのか」という問題は冷戦期の戦時国際法解釈を巡る一大争点をなした*1

*1:民族解放運動に乗っかって反資本主義闘争を進めたい東側陣営にとっては、ゲリラ戦兵士がなるべく有利な扱いを受けるような解釈を通そうとし、西側の国際法学者がそれに反論する、という図式は冷戦期の定番の一つであった

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