ガリポリで戦功をあげて将官に昇進、パシャの称号を与えられた後のムスタファ・ケマルの称。
パシャはオスマン帝国の高官に与えられた称号で、将軍とか大臣とか地方総督レベル以上の人間が受けていた。
ケマルは後にパシャの称号を廃止するとともに名字を制度化して、国会から送られたアタテュルク*1を姓として「ケマル・アタテュルク」となっている。
→ムスタファ・ケマル
*1:アタチュルク。トルコの父の意
人形シリーズ 伊勢原編 社会を明るくする運動、のペンギンとは違うようです。 今朝は、五時に起きてあれこれして、ストレッチして、ラジオ体操に行って、ゴミ出しして、と順調に進んでいたのですが、好事魔多し。故人の形見のネクタイを勝手に処分され、しかも半分くらい故人のでなく私のネクタイだった、という事態が発覚し、天変地異というか足元を救われるというか背後から撃たれるというか獅子身中の虫というか君側の奸というか(どんどん関係なくなってきている)ろくなことが起こらず、衣服を取り戻そうと心理的には奔走しまくり、実際は電話かけまくりをしましたが、だめでした。それが九時までに起こったこと。 連続勤務で家を空けて…
第一次世界大戦全体の流れを新書一冊にまとめた本。 『軍靴のバルツァー』*1や上田早夕里『リラと戦禍の風』 - logical cypher scape2を読んで、第一次世界大戦が気になっていたので。なお、この本は『リラと戦禍の風』の参考文献として挙げられていた。 第一次世界大戦というのは、特に日本では第二次大戦と比較して、あまり知られてはいない。実際、日本では一般的な認知度もそうだが、研究という面でもあまり行われていないらしい。本書は、開戦100周年の2014年刊行で、第一次世界大戦全体の入門と近年の研究のフォローアップを目的に書かれている、と。 なお、日本ではあまり第一次大戦研究が行われてこ…
神保町のアジア書店のマレーシアコーナーにこの人の処女作があり、読んでみようと思い、先にこっちを読みました。タイトルが実に秀逸だと思ったので。 bookclub.kodansha.co.jp 装画ーオザワミカ 装丁ー岡本歌織(next door design) 雨にシュクラン 作者:こまつあやこ 講談社 Amazon الوعد سحاب والفعل مطر 表紙(部分)最初、この表紙のアラビア文字が「雨にシュクラン」だと思い、本厚木の駅前で通りすがりのシャルワルカミースの親子に見せて話しかけようとしたのですが、この文章は「雨にシュクラン」ではありませんでした。 الوعد سحاب والف…
Alexandr Svaranc New Eastern Outlook 31 December 202321世紀の第1四半期、トルコは、古くからの地域国家としての地位を、超地域大国や多極化世界の中心(特にテュルク世界のリーダー)のひとつへと変えることを目指し、自信に満ちた断固とした政策を示してきた。第一次世界大戦後のオスマン帝国崩壊後、トルコのエリートたちの政治的思考から帝国復古主義戦略が外れることはなかった。ケマル・アタテュルクの指導の下、トルコは第一次世界大戦での敗北とバルカン半島、北アフリカ、アラビアにおける重要な領土の喪失により、地域国家の地位を受け入れることを余儀なくされた。しかし…
イスタンブールからフェリーでボスポラス海峡を渡って行ったブルサ(オスマン帝国最初の首都)の町で買った「ピシュマニエ」という菓子が、思いがけないおいしさでみんな競って買い求めました。小麦粉、砂糖、バターを使って作る綿菓子みたいな細い砂糖の繊維が口の中で溶けるトルコの伝統的なお菓子で、箱入りで売られています。 ブルサで昼食に出た「ケマル・パシャ」はトルコのデザート。小麦粉、卵、重曹、チーズを用いた生地を焼いて、シロップに浸したもので、洋酒の入らないサバランみたいな感じでした。 名前の由来はブルサのムスタファケマルパシャ地区で生まれたお菓子だからとか。この地区の名前はトルコ共和国初代大統領ムスタファ…
❝USA第51州の実態(024)戦時体制の諸事回顧及び補遺❞ ❝【日本という怪しいシステムに関する一見解】❞(初稿1999.10.29)❝平成15年5月16日改定 岡山県井原医師会鳥越恵治郎(H26年4月17日一部改定)http://www.ibaraisikai.or.jp/information/iitaihoudai/houdai37.html 第37話「日本という怪しいシステムに関する一見解」 この記事は一冊の本になるような長文の論文です。学校教育では日本の近現代史は尻切れトンボ傾向のようですが、今日に繋がる20世紀の日本の赤裸々な史実を通して日本の権力構造を解明しています。❞ 今回は…
「エラリー・クィーン完全ガイド」星海社新書「ケマル・アタテュルク トルコ国民の父」山川出版社「グルメ漫画50年史」星海社新書 1冊目は、推理小説が好きな人なら一度は聞いたことがあるかもしれませんが、エラリー・クィーンという作家名であり、名探偵の名前である作品に関する新書です。 エラリー・クィーンは「読者への挑戦状」という形式で、名探偵がさてこれから謎解きをするぞ、という直前に問いかける方法で、物語の中から外の読者に向けて語りかけるスタイルは過去にもあったものの、推理小説で使った例はこれが初めてだったかと思います。 作品名では「国名シリーズ」や「●(アルファベット1文字が入る)の悲劇シリーズ」が…
❝【日本という怪しいシステムに関する一見解】(初稿1999.10.29) 平成15年5月16日改定 岡山県井原医師会鳥越恵治郎(H26年4月17日一部改定) http://www.ibaraisikai.or.jp/information/iitaihoudai/houdai37.html ※この記事は一冊の本になるような長文の論文です。今日に繋がる20世紀の日本の赤裸々な史実を通して日本の権力構造を解明しています。❞ プロローグ ❝ ※ 筆者は日本人でありながら、どうしても昭和以後のこの国が好きになれない。 一体それはどこから来るのだろうか?。小さい島国で飽くことなく続いた権力闘争のなれの果…