ペルーを代表するノーベル賞作家、マリオ・バルガス=ジョササンの小説を、読み続けようと手に取った一冊。ジョササン八十歳の傘寿祝いの時に刊行された小説です。老いて尚盛ん。河出の日本語版は血を連想させるカバーですが、スペイン語版のカバーは左のようにエロティックで百合。実際にそういう内容です。百合とマチズモ、百合と暴力、百合と恐怖政権、百合とテロ。右の、すね毛のない足の人の手が開いている新聞の見出し "EN TODO EL PAÍS TOQUE DE QUEDA" は「全国的に外出禁止令」(グーグル翻訳を修正) 最初の大統領選にはジョササンも出馬し、決選投票の末敗れたフジモリ政権の末期、モンテシノス国…