ヨハネス・グーテンベルク Johannes Gensfleisch zur Laden zum Gutenberg(1398年頃〜1468年2月3日) ドイツのマインツに生まれる。 西洋における活版印刷の発明者。金属活字を用いた活版印刷術は、羅針盤、火薬と並んでルネサンス三大発明の一つに数えられる。
◯声の力 声に関しての二つの話から。 山根基世さんの声論 <声を聞けばわかるというのが私の持論。嘘をついていたり、何かをごまかそうとしていたり、相手を小馬鹿にした姿勢は、必ず声に出るものです。人の声には、心がくっついてくる。人が本当に人と向き合った時には、声は体の芯から出てきます。 ヘブライ語では言葉をダブルと言うと、敬愛する故・森一弘司祭から教わりました。ダブルとは、その人の存在から発する「息吹」のようなもの。単なる「意味」や「情報」に還元されない「言葉」です。 その人の存在が温かければ、どんな言葉でも、相手の心を温めたり、励ましたり、希望をもたせたりできる一方で、冷たい心から発せられれば、…
フランス大統領選挙に勝利したマクロンさんの支持者集会 フランスの大統領選挙、予想通りマクロンさんの勝利となりました。画像は支持者集会の様子です。マクロンさんの基本理念を反映して、フランス国旗だけでなく、EU旗も目立ちます。前回の勝利時には、ルーブルのピラミッド前だったと思います。今回はエッフェル塔前のシャン・ドゥ・マルスのようです。ここは野外コンサートなども開かれているような場所です。自分がパリにいた時でも、小澤征爾やジョニー・アリディのコンサートが行われていました。前回よりも広々として良い場所を使うことが出来るのは、やはり現職の強みでしょうか?よくわかりません。さて、今回の大統領選挙を振り返…
今は記録の世紀と、先日のブログで書いた。 今から100年後、1000年後、いや、もっと先の1万年後から振り返った時、今世紀は記録の世紀として認識されると考えている。 偉人・賢人の活躍、知見、教えなどを知る方法は、時間を遡れば遡るほど、手段は限られてくる。私の子供が生まれた30年前ぐらいであれば、どこの家庭でも映像が残っている。私が生まれた頃であれば、シロクロの写真が少しはある時代だ。戦前になると記録はさらに限られる。 例えば、私が良く利用する神戸の地下道に、神戸の戦前の写真が展示されている。これはこれで、残っていることにとても感心する。明治あたりになるとどうだろうか?写真はほとんど存在しない。…
一条真也です。『恐怖 ダリオ・アルジェント自伝』ダリオ・アルジェント著、野村雅夫+柴田幹太訳(フィルムアート社)を読みました。著者は1940年、イタリア・ローマ生まれ。世界中のクリエイターに影響を与える“ホラーの帝王”。映画プロデューサーの父親と写真家の母親を両親に持ち、新聞『パエーゼ・セーラ』で映画批評を担当したことから映画との関わりが始まりました。セルジョ・レオーネ監督作『ウエスタン』(1968年)でベルナルド・ベルトルッチとともに原案に携わり、以降数々の脚本を手がけました。『歓びの毒牙』(1970年)で映画監督デビューを飾り、『わたしは目撃者』(1971年)、『4匹の蠅』(1971年)の…
「新しい技術を振り返る」について「温故知新」という言葉があります。古きを、尋ねて新しきを知る、となります。古い技術を知 り、新しい技術を感謝して使う、ということではないでしょうか?例えば、印刷です。海外ではグーテンベルクが凸版印刷つまり活字を並べて印刷する方法を発明しました。また日本では、版木に、鏡文字を掘り、炭を付け和紙にバレンで刷る方法で印刷をしていました。やがて、海外の印刷法が国内に入ってきましたが、簡易印刷法に「ガリ版」があり、学校教育で、活躍していました。パラフィンが塗布されたシートに鉄筆で文字を書きます。布を張った枠に鉄筆で書いたシートを張り付け、わら半紙を置いたベース台に静かに置…
掃毒3: 人在天涯 The White Storm 3 - Heaven or Hell 【本記事は極力ネタバレせず記述していますが、心配な方は映画鑑賞後にご覧ください。】 【スタッフ & キャスト】 【ストーリー】 【感想】 【トピック】 劉青雲(ラウ・チンワン) 郭富城(アーロン・クォック) 古天樂(ルイス・クー) 杨采钰(ヤン・ツァイユー) 謝君豪(ツェー・クワンホウ) 羅嘉良(ロー・ガーリョン) その他の俳優 www.youtube.com 《掃毒3人在天涯 The White Storm 3 Heaven Or Hell》- 正式預告 Regular Trailer 【スタッフ & …
ソクラテスからSNS 「言論の自由」全史作者:ヤコブ ムシャンガマ早川書房Amazonこの『ソクラテスからSNS』は、紀元前の古代アテナイの時代からはじまって、インターネット時代である21世紀の現代に至るまで、世界中の「言論の自由」をめぐる事件や動きを取り上げていく、「「言論の自由」全史」に嘘偽りない内容である。言論の自由は昨今突然現れた概念ではない。古代アテナイの政治家、ペリクレスは紀元前431年に開かれた議論、反対意見の許容といった価値観を称揚したし、9世紀、自由思想家、イブン・アル・ラワンディはアッパース朝で預言者や聖典にたいして疑問を呈した。その後も印刷技術の誕生による出版物の大規模な…
中井久夫 人と仕事 作者:最相葉月 みすず書房 Amazon 本書は、2017年から2019年にかけて、みすず書房より刊行された『中井久夫集』全11巻の解説をもとに、大幅に加筆修正をおこなったものである。中井の逝去にあたり、長年の担当編集者であった守山省吾氏より、通読することで中井久夫の生涯を浮かび上がらせることができるとして、一冊にまとめることを勧められた。 と、あとがきにおいて本書の編まれた経緯を知ってなお、どこかしらモヤモヤとしたものが残る。 一見して、なんとも捉えどころのないテキストなのである。巻末に30ページにもなる年表が付されているにしては、系統的なクロニクルをめざして書かれた形跡…
世界規模のネットワークに常時接続されている世界を生きる現在の人間の在りようを現代記号論の立場から分析しより良き未来に繋げることを意図してなされた総計13時間を超える講義対談録。 基本的に東大教養学部時代の師弟コンビの再編となる高級コミュニケーションで、一般的読者は後れを取ることを覚悟しないといけないが、それぞれに思い描いている未来像はどうあれ、現状分析までは確実に傾聴に値する学知を提供してくれている。 グーテンベルクの書字複製アナログメディアの世界から20世紀初頭の電気科学的複製メディア社会に移行し、20世紀後半さらに世界規模のデジタル複製社会に推移する状況を言論をもって跡づける行為は傾聴に値…
鉄道はすべてを変えた 1836年10月、チャールズ・ダーウィンが5年におよぶ世界一周の旅から帰宅したとき、屋敷で彼を出迎える人はいませんでした。時刻はすでに深夜で、家族も使用人も寝静まっていたのです[1]。この時のダーウィンの移動手段は主に馬でした。時刻表通りに運行する鉄道とは違い、馬車は所要時間がまちまちです。そのため正確な帰宅日時が分からなかったのです。 それからわずか6年後の1842年、ロンドン近郊のダウン村に屋敷を買ったとき、ダーウィンは物件選びの条件の1つに、駅から近いことを挙げていました[2]。結婚と短期間のロンドン生活を経て、鉄道が必要不可欠になっていたようです。 ここからも、鉄…
表題にある2階から卵を割らずに落とす方法という本を読んでみた記録。 科学技術史を扱った本なのだが、子供向けのかなり平易にかかれていて、説明の後に簡単にできる実験も紹介されているのが本書の特徴。 私は科学を紹介するデモンストレーション的な実験も好きなのだが、そういったもののヒントになるかもと思って読んでみた。 そういう意味ではあまり狙い通りではなかったのだが、気になったところをメモしておく。
印刷が世界を変えた 「世界を変えた印刷物」のリストを作るのは難題です。人文学が専門ではない私ですら、思いつく限りに書名を上げていけば数百~数千冊のリストになってしまうでしょう。私の本業である物語創作の観点でいえば、シェイクスピアやディケンズの著作はすべて世界を変えたレベルで重要です。しかし本書の趣旨からは離れるので、ここでの紹介は避けましょう。 また、ホッブスやロック、ルソー、モンテスキューなどの小中学校の社会科で習う思想家の著作をわざわざ紹介しても、学校の勉強のおさらいという趣が強くなりすぎてしまうでしょう。 ここでは私独自の視点から、絞りに絞って5冊を紹介します。 この5冊が紡ぐのは、人類…
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); #169 心に沁みる名言 心に沁みる名言 今日を精一杯生きるために… フランスの諺より 今日を精一杯生きるために… 明日ではなく今日。 今、この時を精一杯生きるあなたのために素敵な言葉を綴ろう。 (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); フランスの諺より カナダ出身の英文学者であり文明評論家として有名なマーシャル・マクルーハン※。 彼はこう言う。 「誰が水を発見したかは知らないが、それが魚でないことだけは確かだ」 ※マーシャル・マクル…
国王から貧民まで 活版印刷は、まさしく「世界を変えた発明」でした。 火薬や羅針盤など、国々の趨勢を決め、歴史を変えた発明品はたくさんあります。しかし、戦場や航海に出ない人々がその威力を味わうことは難しかったでしょう。一方、印刷物は国王から貧民まであらゆる人が手にします。社会のすべての階層に影響を与えて変化をもたらしたという点で、印刷技術は特別です。 活版印刷の特徴は、あらかじめ「文字を刻んだ小さなハンコのようなもの」を大量に作っておく点です。このハンコのようなものを「可動活字」あるいは単に「活字」と呼びます。印刷したい文章に従って、この活字を専用の枠に並べます。この作業を「植字」あるいは「組み…
ジーキル博士とハイド氏 /スティーヴンスン (著), 村上 博基 (翻訳) 街中で少女を踏みつけ、平然としている凶悪な男ハイド。彼は高潔な紳士として名高いジーキル博士の家に出入りするようになった。二人にどんな関係が? 弁護士アタスンは好奇心から調査を開始する。そんな折、ついにハイドによる殺人事件が引き起こされる! 高潔温厚な紳士と、邪悪な冷血漢――善と悪に分離する人間の二面性を追求した怪奇小説の傑作であり、「悪になることの心の解放」をも描いた画期的心理小説、待望の新訳! 最近定番的な古典怪奇小説をぽつぽつと読んでいるのだが、今回選んだのはイギリスの作家ロバート・ルイス・スティーヴンソンにより1…
【日時】2024.3.31(日) 15:00〜 【会場】ミューザ川崎シンフォニーホール 【管弦楽】音楽大学フェスティバル・オーケストラ(首都圏9音楽大学選抜オーケストラ) 【指揮】シルヴァン・カンブルラン <Profile> 1948年、フランス・アミアン生まれ。2010年から9年間、 読響常任指揮者を務め、古典から現代まで幅広いレパー トリーを演奏し、高い評価を得た。17年11月にはメシ アン〈アッシジの聖フランチェスコ〉を披露し、サントリー 音楽賞を受賞するなど絶賛された。19年4月から桂冠指 揮者に就任。22年12月には、一柳慧の新作やヴァレーズ 〈アルカナ〉などを指揮し、文化庁芸術祭大…
前回までの議論で、LLMを使って任意の英文書籍の対訳本を半自動生成するシステムについては完成を見た。実際のデータを見れば、対訳の品質が機械がつけたとは思えないような高さになっていて、最新技術を賛美せずにはいられない。日英対訳本があれば、英文読解に慣れていない場合でも、適宜訳文を参照することで、読解を進めることができる。単語集の断片的な文章ではなく、小説を楽しく読み進めることで英語力の増強が図れるのだ。あとは、自分にとって楽しい小説をいかに集めてライブラリを作るかが重要だ。パブリックドメインのものはここで公開するので、世の皆様にもぜひ試していただきたい。Webブラウザで見られるサイトと、Kind…
はじめに こんにちは。 前回は、著作権とは何ぞや?という内容で記事を書きました。著作権とは、つくった人、権利を持つ人、広める人、これらの人びとの権利を守るための法律なんだよー、ということを学びました。 今回の記事では、著作権の歴史について述べていきます。著作権ってどういうものなのかは、何となくわかったぜと。じゃあ著作権の歴史って何なんだろう、著作権とはどうやって生まれたのだろう、ということが気になりました。これから、著作権の歴史について述べていきます。 著作権の歴史 印刷技術の発達と著作権法の誕生 15世紀半ば、ドイツのグーテンベルクにより、活版印刷術が実用化されました。従来の印刷技術よりも、…