FLESH+BLOOD
1501年の西ヨーロッパ。マーティン率いる傭兵部隊は作戦を成功させたものの、王の裏切りに遭う。怒った彼らは王子スティーヴンの婚約者アグネスを誘拐し、城を乗っ取る。マーティンはアグネスを犯して自分の女にするが、スティーヴン率いる軍隊は城を包囲する。
オランダで過激な作品を次々発表していたポール・ヴァーホーヴェン初のアメリカ資本作品は、中世を舞台にした騎士道もへったくれも無い暴力的なアクション映画になっている。頭部を叩き切られて脳を損傷した尼僧が下半身丸出しで暴れたり、姫を集団で押さえ付けて犯したり、ペストに掛かった犬の死体を井戸に放り込んで集団感染させたりと、過激さは変わらず。一番したたかなのは女というのも、強い女性にこだわるこの作家らしい。この後ヴァーホーヴェンは渡米し、『ロボコップ』を監督することになる。