画面出力機能を追加・増強する拡張カード。ビデオカードともいう。マザーボードやCPUにこの機能を内蔵したもの(IGP)を備えるシステムではこのカードを持たないものもある。
2007年以降は、PCI Express規格に準拠したものが大半である。
かつては、AGPバス・それ以前はPCI・EISAバスに挿すものが主流であった。現在でもAGPやPCIに対応したものも販売されてはいるが、現在のGPUはそれ自体がPCI Expressを使うことを想定しており、変換用のチップを別途搭載することで対応しているため、性能差はもちろん、同じGPUを搭載していながらPCI Express版に比べて若干割高である。
今後は、帯域を2倍に拡張したPCI Express 2.0or3.0規格に対応したものへ主流が移ってゆき、GPUの64bit化や、WindowsではDirect X11への対応、高解像度高画質高圧縮の画像フォーマットのデコード・エンコードサポート等の機能追加、物理演算機能の取り込み等へと進化していくものと思われる。
また、近年ではコンピュータの中でCPUに次いで、そして特定の分野ではCPU以上の処理能力を持つこのグラフィックカードを、グラフィック処理以外でも活用しようという動きも活発である。