半年をかけて『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘』の原典を読んできたが、 今回の『モロー博士の島』がその最後。 『メアリ・ジキル~』は4つの作品から設定を忠実に引用したのではなく、 作品から受けたインスピレーションから、新たなアイデアに編み出して作品に落とし込んでいる。 『モロー博士の島』も実際に読むと、キャサリンなるキャラクターは出て来ない。 『メアリ・ジキル~』では、主人公-プレンディックが島から脱出する際、ピューマから作られたキャサリンを置き去りにしたという話になっていて、キャサリンはモロー博士の娘でも何でもなかった。それなのに《キャサリン・モロー》と苗字まで頂戴しているチャッ…