Claude Lévi-Strauss
フランスの文化人類学者。
1908年11月28日、 ベルギー・ブリュッセルの生まれ。2009年10月30日、フランスで死去。
パリ大学で哲学を学ぶ。サンパウロ大学社会学教授を経て、コレージュ・ド・フランス教授。言語学者のロマーン・ヤーコブソンとの出会いをきっかけに、文化人類学に構造主義的方法を導入し、画期的な業績をあげた。数学者アンドレ・ヴェイユの協力のもと、ムルンギン族の婚姻体系を群論で解明してみせたという。
未開社会の思考を遅れた非合理なものと見るのではなく、構造化された体系的なものととらえ、神話の共時的構造を大成した。それはそれまでの西洋中心主義を覆す思想でもあった。
主著は『構造人類学』、『野生の思考』、『神話論理』など。
1930年代のブラジル滞在記『悲しき熱帯』はこの分野の古典的著作。