Claude Chabrol
フランスの映画監督 1930年6月24日、パリ生まれ。2010年9月12日、死去。 1957年、エリック・ロメールとの共著「ヒッチコック」を上梓。同書は世界初のアルフレッド・ヒッチコックに関する作家研究書とされる。 1959年、「いとこ同志」でベルリン国際映画祭金熊賞を受賞。 2005年、アカデミー・フランセーズからルネ・クレール賞を受けた。
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いとこ同志(字幕版) ジェラール・ブラン Amazon ★★★ 田舎育ちのシャルル(ジェラール・ブラン)が大学で試験を受けるため、パリに住む従兄ポール(ジャン=クロード・ブリアリ)の部屋に居候する。シャルルが要領の悪い真面目人間なのに対し、ポールは要領のいい遊び人だった。シャルルはクラブで出会ったフロランス(ジュリエット・メニエル)に恋をするが、ポールに横取りされてしまう。そして、いよいよ試験の日がやってきて……。 駄目な奴は何をやっても駄目という救いのない話だった。とどのつまり、人間に必要なのは意志の力なのだろう。意志の力が生命の輝きを生み、何事も好転して強運を呼び込む。シャルルがそれを持て…
5.0いとこ同志についての個人的な解釈です。 ふつう、ものがたりは勧善懲悪をもっている、と思う。露骨にそうでなくても、悪いことをしたひとは窮地へおちいり、良いことをしたひとは報われる、という帰着点があるはずである。 いとこ同志が新しかった理由は、そうでなかったことにあった。とても新鮮だった。 しろうとの感想──に過ぎないが、1950年代あたりまでは、映画に、アンハッピーエンドが、ほとんどなかった。 アメリカンニューシネマもヌーヴェルバーグも過去のものなので、わたしには、その両者に先も後もない。 それらの潮流を経て、めでたしめでたしな大団円──では終わらない映画=アンハッピーエンドが、発明された…
●概要 ●海外勢953名 ●他俳優 ・「日本勢のリスト」へ ●概要 映画監督、脚本家、プロデューサー、俳優、その他スタッフといった映画人が影響を受けた・好きな映画。 「国別」、未個別化「一覧」、それ以外「その他作家」、「映画評論家のベスト」 ※2022年12月21日追記:文字数制限のため「日本勢」リンク集独立
裸足の伯爵夫人 Humphrey Bogart Amazon ズボラ心から父の帰宅時上り框を履物も履かずに裸足で飛び降り応対したら「おっと〚裸足の伯爵夫人〛か。。」なんて呟かれたことがあった。 その呟きの元ネタを知りたい、ただその気持ちでこの映画を鑑賞。 俗物の金持ちが品を変え登場する中、最後に現れる彼女の最後の相手「伯爵」。映画界からのシンデレラガール物語ということで、グレース・ケリーのことが頭にちらついたが、失礼な連想だろうな。グレース・ケリーの結婚より前の作品だし。 出てくる人出てくる人深みがなくてわかりやすすぎておかしくなってしまう。一番深みのある意見をいうのは伯爵の姉かな。話の筋は結…
・「①」へ●「新・三つ数えろ」 ●「フレデリック・ワイズマンの足跡 Part.3」 ●「古典映画超講義」●「カメラの前で演じること」 ●「レオス・カラックス 映画を彷徨うひと」 ●「ユリイカ」2020年10月号●〃2022年12月 ●「carteblanche-movie」2009年 ●「kinejun.com」●「Letterboxd」 ●「京都ヒストリカ国際映画祭」2022年 ●「LaCinetek」 「よみがえるブルース」より ・「①」へ ●「DVD&動画配信でーた 2021年12月号」の「新・三つ数えろ」より スカーレット・ストリート(緋色の街) フリッツ・ラング…ジャン・ルノワー…
太陽がいっぱい 【特典DVD付2枚組】アラン・ドロンAmazon アラン・ドロン主演により日本でも大ヒットした映画で、もうアラン・ドロンといえばこの映画、というぐらいに彼の代表作ともみなされていた(「あと一作を」と挙げれば、メルヴィル監督の『サムライ』だろうか)。 彼は1959年に『お嬢さん、お手やわらかに!』というコメディに出演し、それを見たルネ・クレマン監督がこの『太陽がいっぱい』の主役に抜擢、さらに『太陽がいっぱい』を見たヴィスコンティ監督が『若者のすべて』にアラン・ドロンを使うのだった。ルネ・クレマン監督もまた、この作品以後しばらくはアラン・ドロン主演の映画を撮りつづけることになる。 …
オーデイブルでちょこちょこ色んなものを聴いている。メモが必要な内容のものには向いてないかもだが、雨の日の待ち合わせだとか、単調な家事をしながらにはとても向いている。 昨日ちょうど聴き終えたのは津村記久子さんの「うどん陣営の受難」 www.audible.co.jp 荒唐無稽に面白がらせるようなタイトルなんだけどさにあらず。津村記久子さんは会社や仕事が舞台の小説をよく書いているイメージだけどこれも多種多様な人と一緒に働く会社の味わい(いいことも悪いことも)が滲んでいる。会社の代表選にまつわる悲喜こもごものストーリーだが、人の弱みにつけ込んで自陣営に取り込もうとするやり方がえぐかったりしてほんもの…
5時から7時までのクレオ アニエス・ヴァルダ HDマスター [DVD]コリンヌ・マルシャンAmazon アニエス・ヴァルダの作品を観るのは、これが初めてか。「ヌーヴェル・ヴァーグ」の作家を、セーヌ川をはさんで「右岸派」と「左岸派」とに分ける見方もあるのだけれども、その見方で分けると、このアニエス・ヴァルダはアラン・レネやクリス・マルケルらと共に「左岸派」ということになる。 「ヌーヴェル・ヴァーグ」というムーヴメントのことを考えると、スタートは「左岸派」の方が早かったとはいえ、この『5時から7時までのクレオ』が撮られた1962年には、「右岸派」もクロード・シャブロルやジャン=リュック・ゴダールも…
監督:トラン・アン・ユン ブノワ・マジメル ジュリエット・ビノシュ ブノワ・マジメルというと、クロード・シャブロルの晩年の作品によく出てきて、すげぇ胡散臭いけど憎めない奴をやらせたらピカイチだなという印象を持っていた。しかしあまり見かけないうちに、ずいぶんふっくらとされて、だいぶ年取ったなぁと思った。 一方のジュリエット・ビノシュは、この10年ぐらいまったく年をとっていないのではないかと思ってしまうほど、ほとんど印象が変わらない。相変わらず素敵だが、善良さが出過ぎているのではないかだろうか。 映画であるが、すっげぇつまらなかった。口数の少ない、善良な人たちの呑気な言動を延々と見せられて、出来の…
〈2020年5月19日 の記事〉 フランスの個性派俳優 18日の報道で、フランス往年の名優ミシェル・ピコリさんが、5月12日に脳卒中で亡くなっていたことが伝えられた。享年94歳。元妻は歌手のジュリエッタ・グレコ。独特な見た目で人間くさい男を演じ、その個性が長らくフランスの映画界で重宝された俳優だった。 ピコリさんは1925年12月27日、パリ生まれ。父親はヴァイオリスト、母親はピアニストで女優という芸術一家に育った。ピコリさん自身も早くから演劇を志し、高校時代にはもう自分で劇団を組織していたそうだ。第二次大戦後はパリの大学で演劇を専攻、演技を学ぶ。その後テアトロ・バビロンに所属して舞台に立つと…
〈2021年9月8日の記事〉 フランス映画界を代表する俳優 『勝手にしやがれ』『リオの男』など、戦後のフランス映画界を代表する俳優として活躍したジャン=ポール・ベルモンドさんがパリの自宅で死去。6日に家族から弁護士を通して公表された。 死因など詳細は伝えられていないが、家族によれば最期は静かに息を引き取ったという。享年88歳だった。 ベルモンドさんは1933年4月9日、パリ郊外のヌーイ・シェル・セーヌで芸術家夫婦の間に生まれた。学生時代はスポーツに熱中し、一時はプロボクサーを目指すも父親に反対されて断念。その後演劇に興味を抱き、コンセルヴァトワール(国立高等演劇学校)で演技を学ぶ。 卒業後は舞…
〈2022年9月14日の記事〉 仏ヌーベルバーグを代表する監督 フランス・ヌーベルバーグを代表する監督で、『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』などの作品で世界の映画人に大きな影響を与えたジャン=リュック・ゴダールさんが13日、スイス西部の自宅で死去したことが遺族から発表された。 フランス新聞紙の報道では、死因は病気などではなくスイスで認められている尊厳死。関係者によるとゴダールさんは「疲れ切っていた」そうで、“死を選んだ人” が医師処方の薬物を自ら使用する「自殺幇助ほうじょ」によって命を絶ったという。 同志であるフランソワーズ・トリュフォーやクロード・シャブロルといった、ヌーベルバーグ主要監督の…
●映画評論家●映画史家●他 ●映画評論も手掛けた小説家 ●映画理論家としても活躍 ●哲学者 ●評論家・批評家出身の映画監督 ●批評家としても活躍
https://youtu.be/suB8cBiiZ04?si=yGBFCMwzTzUXvmP- こんにちは。12月半ばです。そういえば去年のこの時期は珍しく豪雪だったことを思い出します。今年はそんな気配もなく穏やかな年末になりそうです。最近つげ義春をまた読んでいます。きっかけは「放送室」(2001)でゴッホについて話しているのを聴いて何故かつげ義春のことを思い出したからです。それは天才と呼ばれる人間には絶対にサポーターのような存在が居るという話です。ゴッホの場合は弟のテオがそうですしゴッホと同じ年齢で死去した宮沢賢治にも宮沢清六という弟が居ました。前にも書いた気がしますがこの2人には共通点が…
こんにちは。TSUTAYAに全然置いていないのでメルカリでDVDを頼んで観ました。一度YouTubeに日本語字幕のない4K画質の本作が上がっていてその映像の美しさに話は分からずとも感動した覚えがあります。個人的にDVDの特典のクロード・シャブロルが本作を観ながら副音声的にこのシーンはこういう意図で撮ったんだという解説が凄く面白かったです。当たり前かもしれませんが本当に些細なことで演出をしようとしているのだなと感心しました。そしてとても熱っぽい語り方にああ映画が真剣に好きなんだなとクロード・シャブロルに親近感が湧きました。その解説でもヒッチコックの名前が出てきましたがマリー(イザベル・ユペール)…
こんにちは。急に冷え込んで来ました。夏よりも冬の方が好きですがやっぱり寒いのも嫌です。最近イザベル・ユペールが気になっています。ジャン=リュック・ゴダールの「勝手に逃げろ/人生」(1979)とクロード・シャブロルの「主婦マリーがしたこと」(1990)をamazonとメルカリで頼みました。あとどうでも良いことですがイカが柔らかいのと硬いのが交互に届いていた件は最近硬いものが2回連続で届いたので僕の思い過ごしというかたまたまでした。今月は自分の中で演劇がテーマだと決めていましたがそんなに演劇を観ていません。一度生でも観ましたが僕はあまり好きではないのかもしれません。というか観れる場所も媒体も少ない…
1997年 フランス 105分 監督:クロード・シャブロワ出演:イザベル・ユペール、 ミシェル・セロー 詐欺師の顛末は。 ★★☆ しばらく前に亡くなったクロード・シャブロル監督といえば、フランスのヒッチコックと言われたほどのサスペンス映画の巨匠だったようだ。しかし、これまでに観た数本の作品はどれもあまり私には合わなかった。どうも、ぬるいのである。サスペンスなのに緊迫感が少ないのである。さて、この映画はどうだろう? 親子ほども歳の離れた初老のヴィクター(ミシェル・セロー)とベティ(イザベル・ユペール)の詐欺師コンビ。カジノで見かけた人の良さそうな男をベティが色仕掛けで誘い、薬で眠らせて、ちゃちな…