福見教会 さらに南下し、奈良尾港に近づくと、岩瀬浦郷に福見教会がある。この地にキリシタンが初めて移住したのは寛政11年(1799)。5人の男女が外海から迫害を逃れて移住した。最初の教会が建てられたのは明治15年(1882)だが、2年後には台風で崩壊した。パリ外国宣教会ヒュウゼ師により大正2年(1913)現在の聖堂が献堂された。外部は屋根を除く全部がレンガ造りで、重層屋根構成、桟瓦葺き。左右にステンドグラスが張られ、レンガ造りの天主堂としては珍しく、日本的な格組折上天井を有する。内部は3廊式だが、改築された内陣部の天井は平天井である。上五島地区で3つある赤レンガ造りの教会の一つである。高さ4m、…