ソクラテスの弟子アンティステネスの創唱した古代ギリシア哲学の一派。シニシズム、キニク学派、犬儒学派(犬儒派)ともいう。 社会規範を蔑視し,自然に与えられたものだけで満足して生きる〈犬のような〉(ギリシア語でキュニコスkynikos)人生を理想とした。英語のシニシズムcynicismはこれに由来する。無欲,無所有こそ幸福の要件であると考え,ストア学派の先駆となった。理論より実践に徹し,著作はあまり残されていないが,シノペのディオゲネスは数々の奇行を通してその精神を語っている。
僕はこの翻訳で筆者がいう、変化についての筆者の考えには賛同できない。これに関しては正反対の心性を持つと思う。2013年の11月に高校三年生である筆者は、秋学期が新年度だと考えると、2024年4月現在は、30歳目前ということだろうか。面白い心性と思考回路と文体を持った人だと思う。教養を感じる。犬養毅を知っている(おそらく)英語を母国語とする高校三年生、世界でも限られるのではないか? 以下URLの翻訳です。 https://didhe.github.io/hatfree/posts/2013-11-23-sauntering-from-the-garden.html 園からさまよう 2013年11…
アンティステネス はソクラテスの影響を受け、禁欲を重んじ、貧しい人々に教えを説いた。弟子のディオゲネスは過激な禁欲生活を送り、「犬のような生活」から「犬のディオゲネス」と呼ばれた。ディオゲネスは「コスモポリテース(世界市民)」という言葉を作り、後のコスモポリタニズムの源流となった。キュニコス派はシニカルの語源となり、ストア派に影響を与えた。一方、メガラのエウクレイデスもソクラテスに学び、メガラ派を開いた。メガラ派では近代の命題論理に近い論理学が発展し、エウブリデスはパラドックスでアリストテレスの論理学に対抗した。メガラ派の論理学はストア派に受け継がれた。 Antisthenes, influe…
ストア派の倫理学要約: ストア派は、ゼノンによって創始された古代ギリシャの哲学学派である。ストア派の倫理学は、感情を理性に従わない衝動とみなし、善と悪、そして無関心なものに分類した。善とは理性や徳(勇気、正義、節制など)のことであり、富や名声などは相対的な価値しかないとした。ストア派は徳を助けるもの、妨げるもの、無関係なものに分け、徳の実践を最優先するべきだと説いた。ストア派の目標は、瞑想や自己対話などの鍛錬を通じて、徳のみに集中し、感情から解放された状態(アパテイア)に至ることである。 Summary of Stoic Ethics: Stoicism is an ancient Greek…
ピタゴラス教団 一種の宗教結社 / ウィキペディア フリーな 百科事典 ソクラテス プロテスタント プラトン 親愛なるWIKIWAND AI, これらの重要な質問に答えるだけで、簡潔にしましょう: トップの事実と統計を挙げていただけますか ピタゴラス教団? 1. ピタゴラス教団は日本の宗教結社である。 2. 創設者は大川隆法。 3. 信仰対象はピタゴラスと数学的真理。 4. 全国に支部があり、会員数は10万人以上。 5. 経済活動も行い、年商100億円以上。 6. 批判や疑問視も多く、カルト扱いされることもある。 あなたが考えていることを私に伝えてください 最後の更新: 2023/3/30. …
『フーコーと精神医学』(蓮澤優著)を読了。哲学系で久しぶりに明晰な文章を読みました。こんな文章を書ける日が来ることは自分には決してないだろうと思う。 内容としては著者自身が精神科医ということもあって、精神医学の観点からフーコーの反精神医学的な思想を内容だけでなく方法論から批判的に辿り直し、(ピネルの捉え直しなど)修正すべき点があればしっかり直していき、そしてフーコーが辿り着いた境地(自己の倫理学)と精神医学を結び直すという意欲的なもの。どの章もほんとに勉強になる。 ただ、気になるというか、これで良いのかと思うのが第七章の後半で、フーコーが晩年に重視したキュニコス派やストア派の〈修練〉に基づいた…
大陸における文化の接触 〜ギリシアとインド 大陸の偉大なものの理由 文明の揺籃地と多文化圏との接触 ギリシアとインド 懐疑主義と行者 気になったら読んで欲しい本 【アナス,バーンズ『古代懐疑主義入門』】 【セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義哲学の概要』】 【マルクス・アウレーリウス『自省録』/エピクテトス『人生談義』】 【中村元『龍樹』】 【大学・中庸】 大陸における文化の接触 〜ギリシアとインド 大陸でにしろ地球規模にしろ、随分と大きな枠組みの考えです。しかしどちらも近代化した日本について考えてくださっていて、それ以前はどう捉えればいいのかわかりません。私も知りませんので黙ってしまうし…
働きながら、自分自身のことを“犬”と称するようになったきっかけを思い出していた。それはキュニコス派、現代で言うところの皮肉な; 犬のような(cynic)の語源となった、古代ギリシャの一派に触れたことが始まりである。この一派が形成されていく始まりに、ディオゲネス・ラエルティオスがいる。彼は自他ともに認める“犬”であった。彼は自足を重んじ、アテナイで自慰行為をしながら「食欲もこのように満たせればいいのに!」と言った*1。まさに、自分自身によって、因習に囚われず自然の与えるままに生きるというのが、“犬”を初めとする彼らキュニコス派の潮流である。ディオゲネスについての伝説は数多く残っているが、私が気に…
1. われらが友人のリーベラーリス*1は今、悲嘆に暮れています。ルグドゥーヌム*2の植民地を焼き尽くした大火災の知らせを受け取ったばかりだからです。こうした災害はどんな人をも動揺させるものですが、自分の祖国を心から愛している人物にはなおさらでしょう。しかしこの出来事は、彼が自分自身に心の強さを問い直すきっかけになりました。彼はそうした強さを、恐怖を引き起こすと思われる状況に備えて、鍛えてきたはずです。しかし、これほど予期せぬ、前代未聞の災害に(精神を)備えることができなかったとしても、無理はありません。文字通り、前例のないことなのですから。都市を荒らしただけの火災は沢山ありましたが、完全に奪い…
1. 誰が疑うことができましょうか、僕のルキリウス君。われわれが生きていることは不死なる神々の恩恵であり、善く生きることは哲学の恩恵であることを。哲学それ自体の恩恵*1を神々はわれわれに与えなかったのですから、善く生きることが単に生きることよりもいっそう大きな恩恵であるのに比例して、われわれが神々よりも哲学にいっそう大きな恩義を負っているという考えは、正しいものと見做されるでしょう*2。神々は哲学の知識は誰にも与えませんでしたが、それを獲得する能力は全ての人に与えました。2. というのも、もし神々が哲学を、(人類に)普遍的な善として与えていたら、そしてもしわれわれが、生まれつき賢明であったなら…
Ⅰ.ヘレニズム文化とは? Ⅱ.哲学 Ⅲ.科学 Ⅳ.美術 はい、どうもです。 ここでは、定期テストや大学受験で出題されるであろう内容をまとめております。 今回は「ヘレニズム文化」編です。それでは見ていきましょう。 Ⅰ.ヘレニズム文化とは? (1)「ヘレニズム」・“ギリシア風”という意味でドイツの歴史家ドロイゼンが名付けた造語 (2)発生の背景 ①アレクサンドロス大王の東方遠征(BC334〜)を契機にオリエント文化とギリシア文化が融合し誕生 (3)展開の時期:東方遠征開始(BC334~)からプトレマイオス朝滅亡(BC30)までの約300年間 (4)基調 ①個人主義→ポリス社会の変容・崩壊が背景 ②…
ピュロン主義とは異なる別の懐疑主義としてのアカデメイア もうひとつの懐疑主義 【セクストス・エンペイリコス『ピュロン主義の概要』】 プラトンの哲学と懐疑主義 ストア派の祖としてのキュニコス派とプラトン 【ディオゲネス・ラエルティオス『ギリシア哲学者列伝』】 【山川偉也『哲学者ディオゲネス』】 ストア派と懐疑主義的アカデメイア 【エピクテトス『人生談義』】 前回のお話 ピュロン主義としての懐疑主義とセクストス・エンペイリコスの著作『ピュロン主義哲学の概要』や『学者たちへの論駁』の歴史的意義 - 日々是〆〆吟味 ピュロン主義とは異なる別の懐疑主義としてのアカデメイア ギリシア哲学者列伝 上 (岩波…
1. ありきたりな書き出しをすると、少しずつ春らしい天気になってきています。しかし、暑い日になると予想される夏に近づいてはいるものの、まだ涼しさが続いており、まだ春という確信も持てません。この時期はしばしば、冬の天気に逆戻りしますから。いまだにどれほど不安定か、知りたいとお思いですか?僕はまだ完全な冷水浴に自信が持てません。今この時も僕は、寒さを和らげようとしているのですから。これは暑さにも寒さにも忍耐を示せていないと、君はおっしゃるでしょう。しかし僕は自分の年齢において、体の自然の寒さに満足しています。それは真夏にやっと少し緩和される寒さです。2. ですから、僕は殆どの時間を厚着して過ごしま…