「夜の豹」(原題:Pal Joey, 1957)という映画には、2大女優が登場する。1人は、リタ・ヘイワースで、一世を風靡した「ギルダ」(1946)の時は27歳だったが「夜の豹」では、アラフォー(39歳)で落ち着いた未亡人・シンプソン夫人役。もう一人は、若い新人踊り子・リンダ・イングリッシュ役のキム・ノヴァクだ。この二人が、プレイボーイというより女たらしのフランク・シナトラ演じるナイト・クラブの芸人ジョーイ・エヴァンスをめぐっての3角関係で登場する。キム・ノヴァクは当時24歳のピチピチギャル(死語!)。さすがにリタ・ヘイワースといえども貫禄を示すものの、若さではキム・ノヴァクが圧倒する。 リン…