キハ58系気動車を冷房装置を使用する際に、電源確保で同形式のバリエーションキハ28を混用する必要があった。
しかしキハ28は1エンジン機関であり、大幅に出力が不足。
そこで国鉄がキハ28使用の場合の出力不足を補うために、大馬力エンジン2機を搭載した冷房電源車両として製造した。
前面のデザインはキハ58系のパノラミックウィンドウ車と同じだが、車体は12系客車に近く新しい世代の設計となっている。
側面の二段ユニット窓採用や乗降口の折り戸採用がキハ58系列と全く異なる設計である。
国鉄色の場合の塗りわけラインも、側面デザインの変化から違いがある。
主に山岳線区に投入された。末期は四国の松山運転所と九州の豊肥久大鉄道事業部、京都総合運転所の「エーデル」改造車として存在。
原型車は引退に際し、国鉄色に復元された物が多く存在した。