マルクス・トゥッリウス・キケロ [Marcus Tullius Cicero] (前106-前43)
キケローとも。英語読みではシセロとなる。
古代ローマの政治家・雄弁家・哲学者。博学・多才と雄弁で名声を得、三頭政治の開始以来共和政擁護を主張。アントニウスと対立し暗殺された。その文体はラテン語散文の模範とされる。また、ギリシャ哲学をラテン語に翻案してローマ世界に導入し、のちの西欧世界に大きな影響をおよぼす。著作に『国家について』『法律について』『トゥスクルム荘対談集』『弁論家について』『善と悪の究極について』『義務について』『友情について』などがある。