1990年代に当時コギャルと呼ばれていた女子高生を中心に全国へと展開したと言われるファッションの一つ。
顔を真っ黒にする一種異様なメイクは、「顔(ガン)を黒(グロ)くする」ことから、一般的にガングロと呼ばれ、茶髪、ミニスカート、ルーズソックスなどと並び、当時の女子高生を象徴するファッションの一つに数えられた。
顔を黒くする原因に、顔が小さく見える、目がはっきりと映ってかわいく見える、などの説がある。
一般的に外見があまりに汚らしい上に、ガングロ女子高生の素行の悪さがマスコミによって幾つか報道され、挙句茶髪&ガングロの女子高生を「ヤマンバ」と揶揄する表現も見られたが、その後に訪れる「美白ブーム」や、浜崎あゆみが女子高生のカリスマとして台頭し、その人気により浜崎あゆみのメイクを真似することがブームとなったことにより、じょじょにその姿は消えていった。
当時、ガングロ、ルーズソックスといった女子高生特有のムーブメントを、日本の新たな文化として紹介する海外の雑誌も少なくはなかったようである。
ちなみに、この頃同じようなファッションをして人気を集めるファッションリーダーが多数存在し、同年代の女性からは「カリスマ」としてもてはやされていたようである。
また、男性の場合においても、日焼けサロン等で真っ黒に日焼けした顔のことを「ガングロ」と呼ぶ場合がある。大抵の場合、そういった男性は「遊び人」とか「女にだらしない」などと思われがちである。