古代から中世、大航海時代を越え、19世紀まで地中海で使われた櫂・帆で推進力を得る軍船。
櫂を漕ぐのは奴隷というイメージがあるが、古代では市民であったという説が有力。
また中世のイタリアでも漕ぎ手は主に自由人で戦闘員でもあった。
漕ぎ手が奴隷主体になるのは16世紀以降。
大砲登場以前の主な戦法は船首部に装備した衝角を敵船にぶつける、または接舷しての白兵船。
帆船と比べるとメリットとしては、無風でも進むことができる。
その反面帆船と比べ多数の人員を必要とし対波性に劣るため外洋航行には適さない。
また同程度の規模の帆船に比べ、櫂ならびに漕ぎ手のためのスペースが必要になり大砲の搭載量にも劣る。