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カーリー

(読書)
かありい

ヒンドゥーの破壊女神;「ドゥルガー」が怒って更に過激なバージョンへと移行したもの。破壊と殺戮を好み、殺した敵の生首や髑髏をアクセサリーにしている猟奇的な女神である。
原意は「時間」と「暗黒」。パールヴァティ、ドゥルガーとともにシヴァの神妃(デーヴィー)とされる。パールヴァティが昼の顔、カーリーが夜の顔、ドゥルガーはその中間とされるが、全て同一の神の別の面を表すとされる。パールヴァティと共にいるシヴァは普通の穏和な修行者の顔だが、カーリーと共にいる時はシヴァも恐ろしい魔神のような顔になり、マハーカーラ(大黒天)となる。カーリーは仏教では大黒天女と呼ばれている。
また、カーリーはシヴァにとって重要なエネルギー源であり、二人は性交によりそのエネルギーを交換する。そのためカーリーはシャクティ(性力)とも呼ばれる。
『デーヴィーマーハートミヤ(女神の偉大であること)』によれば、神々とアスラ(魔神)との戦いの中で、シュムバとニシュムバの軍勢を前にしたドゥルガーは雄叫びと伴に顔が真っ黒となり、そこから恐ろしい顔をしたカーリー女神が出現し、周囲のアスラ全てを倒した。次に噴き出た血から分身を生み出すラクタビージャと戦い、全ての血を呑み全てのアスラを喰い尽くして殺した。血に酔いしれたカーリーは勝利のダンスを踊るが、その勢いは大地を引き裂き世界を壊しかねないほどであった。シヴァがその足下に身を投げ出し、ようやく止めるとカーリーは舌をペロリと出して笑ったという。
現在でもカーリーは、ベンガル州で圧倒的な人気を得て崇拝されている。その名もカーリー・ガート(カーリーの沐浴場)に由来するカルカッタのカーリー寺院では、祭儀の度におびただしい生け贄の血が流されている。もっとも、その生け贄は動物であるのだが
また、日本の「大黒様」はこのカーリーの侍女だった「荼枳尼天」〔ダキニ-テン〕が守護尊「へールカ」に嫁いだものであり、マンバ・ファッションを固持する掟のように、カーリーの風貌を受け継いでいる、空を駆ける女神。

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