おばを訪ねて吉祥寺へ。案内されて久しぶりの井の頭公園へゆくと、平日の昼間だというのにたいへん賑わっている。さまざまな国籍の人たちがいるもよう。池の周りを歩きながら、おばから、懸垂をできるようになりたいから特訓を始めた、という話をされる。これまでの懸垂をやろうと思ったことが一度もないと答えると、「そもそもぶらさがることが難しい」と教えてくれる。池の周りの道からはずれたところに鉄棒があり、そこで特訓の成果を見せると言うのでついていく。逆上がりなどを行うためのふつうの高さの鉄棒だが、足を折り曲げてぶらさがってみせてくれる。六十代のおば。あなたもやって見てと言われ、やってみたらちゃんとぶらさがることが…