Caligula (西暦12年〜西暦41年)
本名はガイウス。カリグラは渾名で「小軍靴*1」の意である。
ゲルマニクスとアグリッピナ*2の間に生まれる。
他の後継候補が全滅したため、ティベリウス帝によって後継指名され、弱冠24歳にして登極。当初は不人気なティベリウスとは対照的に歓迎された*3。
その後、暴虐な振る舞いが目立ち、無道な行いに耐えかねた近衛兵によって在位4年目に暗殺された*4。
後世の脚色とか噂の肥大化とか桀紂は国を滅ぼすとかが作用しているからどの程度の暴君だったか、実像は不明。
まあ客観的に見てほとんど政治経験のない二十歳前後の若者が3年やそこらの治世で何らかの業績を残せたとも考えにくい*5し、一方の近衛軍団は後々までローマの政局を左右する最大の実力集団として存続している。
いずれにせよ、「若き皇帝を家族もろともに殺害した残忍な近衛軍団」よりは「無道な君主を除いた正義の近衛軍団」の方がストーリー上の都合が良かったのは確かであろう*6。
英仏等語ではカリギュラと。