1947年(昭和22年)9月に発生し、戦後間もない日本に甚大な被害をもたらした台風9号。当時の日本は連合軍の占領下にあり、アメリカ式の女性名でカスリーン台風と呼ばれている。
紀伊半島の南海上から房総半島南端をかすめる進路を辿った。日本に接近したとき台風の勢力は衰弱し、暴風による被害は少なかったが、台風からの湿った風で日本付近に停滞していた秋雨前線の活動が活発化し、関東地方で大雨となった。利根川と荒川の堤防が決壊するなど、関東地方の各地で河川の氾濫や浸水の被害が相次いだ。
死者1,077人、行方不明者853人、負傷者1,547人。