毎週土曜日に、立教大学のチャペルの信徒の間で、『聖書』の読書会をしているのだが、これがまことによい。 読書会といっても、もちろん、信徒のそれなので、ただの読書会ではない。大学のゼミのように批判的にテキストを検討するという訳ではない。各自の信仰に照らし合わせて、『聖書』を吟味するのである。とはいえ、大学のゼミとその後の読書会で鍛えられたディスカッションの力は健在で、近頃の私は司会を務めるようになっている。たぶん、私は昔よりも成長しているし、教会によって力を強められている。その中で、私が己の天職ベルーフとして自覚し始めたことがある。伝道師エヴァンジェリストである。 エヴァンジェリストという言葉は最…