中国南部の、熱く湿った土地で作られる夏野菜。ヒルガオ科。別名エンツァイ、アサガオ菜、空芯菜。芋の出来ないサツマイモと考えれば間違いなく、原産地ではアサガオに似たかわいい花が咲く。(タネの形もアサガオそっくり。)
この野菜は知る人ぞ知る、で、茨城と長野の農家は、それぞれに栽培していた。それは自家用とか、契約栽培などだった。一般のスーパーなどでは見掛けることはめったにない。
でも、おいしい野菜であることは確かで、 穂先10cmくらいで切って、胡麻油でさっと強火で炒め、(できれば)タイ国の魚醤(ぎょしょう)・ナンプラーを使って味付けする。勿論、醤油でもいいが、暑い地域の調味料はやはり相性がいいようである。あっさりしている割には味がある、と言える。栄養価も結構高いスタミナ野菜。
エンサイの種は、以前はホームセンターで入手できたが、今はあまり扱っておらず、サカタのタネとかタキイ種苗の通販とかで入手しなければならない。
葉もの野菜が不足しがちな夏の間に、コンスタントな収穫が望めることが(主に家庭菜園方面で)重宝されている。
:植物