ウーマン・リブ参照
宮藤官九郎作、演出で、大人計画の役者達が中心となる舞台。ドラマ・映画での二束わらじでやることに否定的な宮藤だが、この舞台では出演と兼任することが殆どである。
物語の舞台は、1970年代。 主人公は、伝統的な役割に縛られることに疑問を抱き、 自らの夢と自由を求める若い女性であるエマ。 エマは小さな町で育ち、結婚し、家庭に入り込むことが期待されていた。 しかし、エマは他にも追求すべき夢があると感じ、 地元のある活動に参加する。 それは、女性たちが自分たちの選択をし、 社会で平等な地位を占めるための活動。 地元の大手企業での管理職へ応募。 エマはそのポジションにふさわしいスキルと経験を持っていた。 しかし、彼女は差別的な態度に直面する。 「女に男を仕事上、管理できるのか?」 「どうせなめられるだけだ。」「家の事でいっぱいだろう」 エマにとっての屈辱だった…
「ウーマンリブ」という言葉は死語になったようで、代わりに「フェミニズム」という言葉がここ10年ほど、毎日のように見聞きします。どちらも意味は似たようなものでしょう。その時代を生きていたわけではありませんが、「ウーマンリブ」には9割程度の共感を持った私ですが、「フェミニズム」には8割程度の反感があります。どう理性的に考えても、行き過ぎだと思える主張がしばしばあるからです。こんな恵まれた女の悩みを解決する余裕があれば、遥かに恵まれない男の悩みを解決すべきだ、と強く思うことが少なくないからです。 ここ数年に出版された韓国本だと高確率で「82年生まれ、キム・ジヨン」についての記述があり、そこでは必ずフ…
「あなたの心に」 【中山千夏 「巷談の会」が熱かった頃】モノ・コト編㉔ “推し”なる言葉はすでに一般に認知されていて、有名な某文学賞のタイトルにも登場した。とはいえ○○B48とか△△坂とかには疎くて、名前と顔が全く一致しない。 しかし、そんなオジサン世代にも昭和のある時期に“推し”のアイドルは存在した。山口百恵、桜田淳子、天地真理、ピンクレディー、キャンディーズ・・・etc (順不同) だが、ひねくれ者の筆者は周囲に公言することはなかったが、ある意外な人物のファンだった。女優、司会者、歌手、作家などマルチに活躍し、参議院議員も務めた中山千夏である。現在の立場(主に著述家として活動している)では…
自分が自分らしく生きるための問い 『いのちの女たちへ - 取り乱しウーマン・リブ論』新版は、1972年に刊行された田中美津氏による同タイトルの著作に資料やその後の著者などからのコメント、あとがきなどを書き加えた新装版です。日本のウーマンリブ運動の旗手である著者が、その原体験から活動に向かっていく紆余曲折を「取り乱し」つつ、さらけ出した本書ですが、オリジナルが出版されてから半世紀近くたっても、その息づかいやメッセージは読み手の感情を強く揺さぶります。 ■「取り乱し」 タイトルにあるように、この本の大きなテーマで最大の特徴の1つは「取り乱し」です。語るように、吐き出すように紡がれる本書の言葉はクセ…
団塊の世代 〈新版〉 (文春文庫) 作者:堺屋 太一 発売日: 2005/04/08 メディア: 文庫 「団塊の世代」とは1976年に出版された堺屋太一の小説のタイトルである。 1947年(昭和22年)から1949年(昭和24年)の3か年の出生者数は805万人と日本の歴史上最大だった。これに鉱業用語の「団塊」を当てた。団塊とは、本来、地層中にある周囲と成分の異なるかたまりを意味する。執筆当時、通産省の鉱山石炭局に勤務していた関係で思いついたものらしい。以来、「団塊」は、本来の鉱業用語としてよりも、この世代が有する空前絶後の人口を指すものとして広く知られるようになった。 805万人という出生者数…
ひょんなことから 昔のウーマンリブ運動を思い出した。 そもそもウーマンリブ活動なんて今では覚えている人もあまりいないだろうけれど しかしこの活動が今どうなっているのか また このリーダ的な存在だった方はどうしているのか知りたくなった。 しかし その組織もリーダの名前も両方思い出せず うろ覚えで “全ピ連” で検索したら “全日本ピアノ運送連合協同組合” というのがでてきた。 え ホント? と思ったのだが すぐに 自分が探していた名前は 中ピ連 だということが分かった。 それにしてもこのピアノ運送の方の団体の方は あえて 全ピ連 と名乗るあたり中ピ連を意識しているのか あるいはそんな40年くらい…
その日読んだ漫画や本の雑感をまとめておくエントリです。 リンク切れや無料期間公開終了などご容赦くださいませ。 本日は漫画6件、本1件の感想です。 【comics】 『テロール教授の怪しい授業』 『鬱ごはん』第177話 珍しい食欲の湧き方 『だんドーン』モーニング2024年16号 『亜人ちゃんは語りたい』 『じゃああんたが作ってみろよ』コミックタントvol.48 『痩我慢の説』 【book】 『日本のフェミニズム 性の戦い編』 【comics】 『テロール教授の怪しい授業』 comic-days.com 4月、とある大学の新入生として校門をくぐった佐藤は、カルトサークルの勧誘をされていたところを…
歴史の真実から,現代に優生思想を問い直す優生学は過去のタブーか.ナチズム=優生学だったのか.福祉国家北欧や戦後日本の優生思想とは.新しい優生学とは.遺伝子技術の時代を考えるための必読の書――. 先見の明をもつ一部の人々に引きずられる大衆.その構図が崩れぬ限り,疑似科学を拝する人々が再生産されていくのも,自然の理というほかはない.1920-1930年代の多くの遺伝学者がソ連で活動を制限されたのは,ロシア共産党から「ブルジョア観念論」というレッテルを貼られたためであった.科学論を装った「まがいもの」が政治体制に結びついたとき,優生思想と抹殺が引き起こされていく.キリスト教ファンダメンタリストたちの…
秋山洋子による翻訳や論評 女性解放運動準備会発行『女性解放運動資料Ⅰ アメリカ編』謄写版印刷の全48ページの小冊子。知る限りでは日本で最初のリブ資料。1970年夏ごろ。収録された「パンと薔薇」の訳者は中村敦夫、発行した女性解放運動準備会は川田雅子ら劇団俳優座の元団員などのグループ。「偉大なる苦力(クーリー)――女性」の訳者は秋山洋子。『リブ私史ノート』より。 シュラミス・ファイアストーン、アン・コデット『女から女たちへ アメリカ女性解放運動レポート』訳 ウルフの会・翻訳グループ(秋山洋子・榎美沙他)合同出版 1971年 ボストン「女の健康の本」集団『女のからだ 性と愛の真実』訳者 秋山洋子、桑…
地域の男女格差 抜本的な改善策講じよ(2024年3月8日『秋田魁新報』-「社説」) きょう8日の国際女性デーに合わせ、国内各地域の男女平等度を示した2024年の「都道府県版ジェンダー・ギャップ指数」が公表された。政治、行政、教育、経済の4分野で分析しており、本県の全国順位はいずれも30位台にとどまった。 日本は世界の23年の男女平等度ランキングで、146カ国中、過去最低の125位だった。世界で低位にある日本にあって、本県は遅れを取る地域ということになる。この結果を真摯(しんし)に受け止めるべきだ。多様性ある社会の実現を目指し、男女格差の是正に向けた抜本的な改善策を講じなければならない。 都道府…
日テレ『花咲舞が黙ってない』公式ページより 2024年4月期から日本テレビでは、「土ドラ9」枠が新設され、その第1回作品として、今田美桜主演の『花咲舞が黙ってない』が放送される。 杏主演の第1シリーズが放送されたのはちょうど10年前。ネット上で、前作と次作を単純に比較した、批判的不安コメントが散見されるのが、ちょっと気になる……。 イケメン研究をライフワークとする“イケメンサーチャー”こと、コラムニスト・加賀谷健が、今田美桜主演の新シリーズに期待しかない理由を解説する。 理不尽を晴れやかに吹き飛ばせる存在 ダスティン・ホフマン主演の映画『トッツィー』(1982年)では、売れない(男性)俳優マイ…
先月の勢いはどこ行ったんやというくらい映画を観てないのだけど、代わりに舞台やイベントへ毎週のように行ったので今月はその記録。こうなるともうほとんど日記。
ツイッター(現・X)で、ある書き込みが目にとまった。 まぁ、いま主流化してる「フェミニズム」(「」付きだが)のイデオロギー的な発展の仕方を見てると、トランス女性を排斥して「染色体が女性である」女性のみの為に実践する。と言うのは、極めて正当なんだよね(´・ω・`)「女性」への無限の利益誘導と権利簒奪・他の存在に君臨するのが優先であるので — 愚民Artane.🦀サルに、謝れ。🇷🇺☭🇺🇦@Fランωツイッタラー/コロナは風邪じゃない (@Artanejp) 2024年3月1日
以前、成田悠輔評「タコになりたい」 フェミニズムズ/FEMINISMS展の記事を読んで、女性を男性の性欲対象としてあまり見ない、人間の男と女を「ヒトという生物のメス・オスとして観察」している性欲低い成田さんらしい評だと、私は思った。↓https://artnewsjapan.com/story/article/4 「ムカムカする寄稿:上野千鶴子(社会学者) ~クロスレビュー「フェミニズムズ/FEMINISMS展」成田悠輔氏・鹿島茂氏評を受けて」と言われる上野千鶴子さん↓https://artnewsjapan.com/article/39 私は上野千鶴子さんが好きで、成田悠輔支持でもあるので、…
『哀れなるものたち』見た。見たあとは結構ムカムカしていたのだがいろいろ話したり読んだりしているうちに怒りも冷め、スルメのような映画だなと思わないでもないので、そのスルメ性について書く。(私はスルメのような映画が必ずしも良い映画とは思わない立場ではあるのだが…) 観る前に「ウーマンリブ映画、って感じでしたよ。」と友人に言われていた。薄目で確認したツイッターでのレビューも、「女性の性欲についての話でした!」というようなコメントがいくつかあって、私はそういうことに興味がないでもないので、へえ、と思いながら観に行ったのだった。結論、ウーマンの話かというとかなり微妙な話で、観るとしても一人の人間の成長譚…
上野千鶴子の『近代家族の成立と終焉』を読んでいる。ちょっと前の時代の本なので、現代ではアップデートしなければいけないところもあるのだろう。 ただ、かなり刺激てきて面白い。たとえばこんなのはどうだろう? (家庭が)男にとっては避難所であっても、そこで愛と慰めを供給するように期待されている女にとっては、家庭は職場の一種にすぎない。via 『近代家族の成立と終焉』(上野千鶴子)https://t.co/qnz3gbvVUc — maeda, h (@torisan3500) 2024年2月9日
土曜日。午後1:50「土スタ」は『光る君へ』特集(ゲスト:吉高由里子 VTR出演:柄本佑,玉置玲央,毎熊克哉)。夜7時半「ブラタモリ」は鎌倉の寺。夜8時〜WOWOWシネマで映画『ヘルドッグス』(岡田准一、坂口健太郎、松岡茉優)初放送。夜11時「アナザースカイ」[TVer]はやす子が故郷山口県宇部に凱旋。夜11:30「人生最高レストラン」[TVer]にEXILE HIRO。 朝10:30-11:00 テレビ朝日『第38回民教協スペシャル 「君たちと見たもの ~全盲先生・・・魂の記録~」』 “全盲の国語教師、新井淑則(あらい・よしのり)さん。両目の視力を失いながら、普通中学で授業を受け持ち、100…
こんにちは、周司あきらです。 2023年11月に発売した『エトセトラVOL.10』にあわせて、エトセトラブックス(東京都)の店内で選書フェアを開催していました。 etcbooks.co.jp そのとき選んだ25冊と、選書コメントを公開します。希少な本も取り扱っていただいた、エトセトラの皆さんに感謝します。 「あらためて“男性”を考えるために~キーワードから選ぶ古書・新刊書~」 『はじめて語るメンズリブ批評』 蔦森樹編(東京書籍) メンズリブの活動が日本で認知されておよそ10年(本書刊行は1999年)。メンズリブが女性問題に無関心なメンズクラブになっているのではないかという編者の問題意識に始まり…
フェミニズムの現在について私なんかが何かを語れるものではない。 ので、まあとりあえず、はてなで「フェミニズムの日本語訳を教えてください」と質問してみた。 と言っても、もちろん、辞書を引けば出てくる訳語を聞いているのではなく、日本語の文脈の中でもはやカタカナ語として定着してしまった「フェミニズム」を敢えてふたたび外来語として捉えなおして、その再定義ができないかと考えたわけだった。 奇特にも回答していただいた方々には感謝しかない。一応リンクを張っておきます。q.hatena.ne.jp 質問を閉じた後も取り留めなく色々と思いを巡らせている。 お答えのひとつに 「彼はフェミニストだからね」といえば、…
もうずっとお蔵かと思ってたありがとうwowow一生推す!!! ◆大人計画ウーマンリブvol.15「もうがまんできない」https://www.wowow.co.jp/detail/190330
『大奥づとめ』永井紗耶子 著 女の働き方。 大奥づとめ―よろずおつとめ申し候―(新潮文庫) 作者:永井紗耶子 新潮社 Amazon やはり1月、ものすごく寒い。温かいものを食べて元気になりたいのに、そんな時に限って出張後の買い出しに行けておらず、冷蔵庫がほぼ空だった。ああ、お汁粉食べたいなあ。そうだ、お餅は蓬餅にしよう!あとお口直しにお漬物も準備したいな。など、いろいろなお汁粉妄想を楽しみながら結局お茶漬けを食べる。 せめて温かいものを飲もうとほうじ茶を淹れ、気分転換になる本をとKindleの中から本書を選んだ。大奥といえばよしながふみさんの漫画を思い出すが、本書はそれを超える楽しさがあった。…