オーストリア、ウィーンにある歌劇場。Wiener Staatsoper オーストリア=ハンガリー帝国(当時)の首都ウィーンに創立したオペラハウス。1920年まではウィーン宮廷歌劇場と呼ばれていた。劇場は1869年に建設されたが、1945年、空爆により焼失。のち、1955年に再建された。 専属オーケストラであるウィーン国立歌劇場管弦楽団は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体である。
Google翻訳で恐縮ですが、2002年から小澤征爾氏が音楽監督を務めたウィーン国立歌劇場の追悼文がありましたので、勝手ながら掲載させていただきます。『オイゲン・オネーギン』とか慣用的な表現と違う箇所がありますが手は加えておりません。 小澤さんのウィーン国立歌劇場就任が発表された年でしたか、12月くらいに歌劇場のスケジュールにあった小澤さん指揮のヴェルディ『エルナーニ』のチケットが・・確か取れずに、日程を変更してウィーン他へ行ったことがありました。 そこで2002年の就任後に再訪しようと考えていたのですが、その前年から猫を飼い始めてしまい、うかうか旅行に出かけられなくなった経緯があります。今か…
マルティン・シュレプファー振付。 またシェイクスピアではないのにごめんなさいですが、ウィーン国立歌劇場バレエの『眠りの森の美女』が一寸『薔薇王』『薔薇騎士』っぽくて、紹介+感想記事を急いで書きました。 配信は終了しましたが、11月2日のワールド・バレエ・デイに抜粋場面が配信されるようです。 Wiener Staatsballett - World Ballet Day 2022 - YouTube trailerもできていました。 www.youtube.com ざっくりの見どころ あまりネタバレでないアピールポイントを先に書きますと、以下の感じです。 オーロラ姫の親の国王夫妻が若くて見せ場が…
1990年11月24日 ウィーン国立歌劇場プッチーニ ラ・ボエーム指揮 シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ演出 フランコ・ゼッフィレッリルイス・リマ(ロドルフォ)、ジョアンナ・ボロウスカ(ミミ)、パトリシア・ワイゼ(ムゼッタ)、ゲオルグ・ティッヒ(マルチェッロ)、マンフレート・ヘム(ショナール)、ゴラン・シミッチ(コルリーネ) 他 人気演目、初心者向けの定番、「ラ・ボエーム」。もし今なら、わざわざ海外に行ってまで観ようとは、決して思わない。そもそも「これをやってりゃ、お客は喜ぶし、安泰」とばかりに軽々しく上演目に取り上げようとする風潮が私は嫌いだから、「椿姫」と「ボエーム」は基本観ない。海外旅行計画の…
ウィーン・フィル博覧強記の知人から「このご時世でそちらのお客さんの入り具合はどうですか?」という質問があった。そう言われるまで余り気にしていなかったが、やはりコロナ禍前とは少し違うのかも知れない。私が比較できるのは前回2017年のGWだが、あの時はどの公演も満席だったと思う。 まず結果からいうと、今回Musikvereinの2公演(ウィーン・ジュネスオケとティーレマン/ウィーン・フィル)はおそらく満席。Staatsoperの2公演(「トリスタンとイゾルデ」と「ラインの黄金」)とVolksoperの1公演(「こうもり」)も8割は行っていたと思う。4月の半ばにマスクなどの制限が解除されたばかりで(…
今回の旅の最後は「ラインの黄金(ワーグナー)」。2017年のGWに来た時も「指輪」のチクルスの最中で、「ラインの黄金」と「ワルキューレ」を観ている。今シーズンもこの日が皮切りでチクルスが始まる。 「トリスタンとイゾルデ」の新演出には辟易(というより憤慨)したが、今回は心配していなかった。演出のスヴェン-エリック・ベクトルフは私にはなじみの演出家で、2014年(ザルツブルク)に「ドン・ジョバンニ」、2015年(ザルツブルク)に「フィガロの結婚」、2017年にはウィーンで「ラインの黄金」「ワルキューレ」を観ていて、どれも面白かった。時代設定は変えていたり、抽象化しているが、過剰な演出はなく、歌と演…
この旅の最初のところに「キャンセルする踏ん切りも決行する覚悟もあやふやなままに出て来た」と書いたけれど、それを裏書きするように周りの人間には、ほぼ誰にもこの旅行のことは何も言わなかった。唯一の例外はウィーン・フィルについては博覧強記の知人。 何か土産物の希望があるか尋ねたところ「来シーズンのシュターツオパーとフォルクスオパーのプログラムブックが良い」というので、探してみた。 来シーズンのスケジュールは、フォルクスオパーは少し前に発表になっていたが、シュターツオパーの発表は丁度この旅行中の4月30日だった。そしてシュターツオパーのスケジュール・ブックは翌日5月1日の「トリスタンとイゾルデ」の公演…
「トリスタンとイゾルデ」を全編、しかも生で見聞きするのは初めてだ。大体第1幕への前奏曲だけを聞いて、知っているつもりなのが怖い。 主役の2人はともに地元オーストリア生まれ。とにかく質量ともに膨大なそれぞれの役を歌い切ったという感じ。私にはそれだけでも賞賛に値する。(とりわけ第2幕!) イゾルデ役のMartina Serafinは「ばらの騎士」の元帥夫人も当り役で、昨年のオンライン公演(シュターツオパー)でも演じていたし、中止になってしまった来日公演でもその役を歌う筈だった。機会があれば、「ばらの騎士」もぜひ生で観てみたい。 音楽監督のフィリップ・ジョルダンは今回初めて観た。見た目通りの端正な指…
ウィーンに着いた翌朝は、ネットで購入したオペラや演奏会のチケットをピックアップするのが私のルーティン。今回はシュターツオパーの演目がふたつ、フォルクスオパーがひとつ、ムジークフェラインの演目がふたつ(ウィーン・ジュネスオーケストラとウィーン・フィル)の5公演。ここで早速変化に遭遇。 シュターツオパーとフォルクスオパーは、いつも国立劇場連盟のボックスオフィスでピックアップするのだが、その場所が変わっていた。以前はシュターツオパーとオペルンガッセを挟んで向かい側にあったのが、今回来てみたら、シュターツオパー内の向かって右手のコーナー、以前はカフェのあった場所に移っていた。 そちらの方は近くに移った…
ブリテン作曲のオペラ版、2019年、イリーナ・ブルック(Irina Brook)演出。 もともとは2019年10月4日の2巻6話の記事に入れていたものを改稿して、こちらの配信感想記事の方に写しました。短めです。 Benjamin Britten: A Midsummer Night's Dream (Trailer) | Wiener Staatsoper これはOTTAVAがウィーン国立歌劇場と連携していた頃に配信していたものです。配信時にOTTAVA.TVのページで、小室敬幸さんが、ブリテンは「集団のなかで浮いた人物」に焦点を当てた作品を作っていた、というとても素敵な文章を書かれていました…
【日時】2024年4月17日 [水] 14:00〜 【演目】ジュゼッペ・ヴェルディー作曲、歌劇アイーダ全四幕 【上演時間】3時間50分 〇第一幕14:00〜14:40(40分) 〇第二幕15:00〜15:45(45分) 〇第三、四幕16:05〜17:15(70分) 各幕間に20分の休憩時間有り 【管弦楽】東京春祭オーケストラ 【指揮】リッカルド・ムーティ 【合唱】東京オペラシンガーズ 【合唱指揮】仲田淳也 【登場人物】 アイーダ:エチオピアの王女。エジプトに 【出演(配役)】 ○アイーダ(ソプラノ)マリア・ホセ・シーリス 〈Profile〉 今日を代表するソプラノ歌手の一人として認められ…
【日時】2024.4.15.(月)19:00~【会場】東京文化会館 小ホール【出演】〇オッカ・フォン・デア・ダメラウ(Mezzo Sop.) <Profile> ハンブルク出身。同世代を代表するメゾ・ソプラノの一人。リヒャルト・ワーグナーやジュゼッペ・ヴェルディのオペラでも、グスタフ・マーラーやアルノルト・シェーンベルクの歌曲でも、パワフルでニュアンス豊かなメゾ・ソプラノと明瞭で自然なディクションで、あらゆるキャラクターに本物の音色を感じ取り、聴衆と心を通わせる。バルセロナ・リセウ大劇場での《仮面舞踏会》ウルリカ、ウィーン国立歌劇場の《ルサルカ》魔女、バイエルン国立歌劇場の《タンホイザー》ヴェ…
【日時】2024年4月13日 [土] 14:00〜 【会場】東京文化会館 【管弦楽】東京都交響楽団 【指揮】 ローター・ケーニヒス <Profile> 2009~16年までウェールズ・ナショナル・オペラの音楽監督を務めた。アーヘンで生まれ、ケルンでピアノと指揮を学ぶ。1999~2003年までドイツのオスナブリュック歌劇場で音楽監督を務め、03年以降はウィーン国立歌劇場、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ミュンヘン、ドレスデン、スカラ座、ハンブルク、ブリュッセル、リヨン等の歌劇場に客演する。モーツァルトからベルクまで幅広いレパートリーで、特にワーグナー、シュトラウス、ヤナーチェクのオペラに力を…
12月11日、10日目最終日です。 【帰国】 9時55分頃、成田着陸。 今回の旅初めて定刻でした。 ローマからチューリッヒの便もほぼ定刻だったし、流石時計の国スイス、日本の7割くらいは信頼して良さそうです。 シンガポール旅行の際に酷い目にあった検疫はもはや無いに等しく、入国審査もスムーズ、初めて相見える端末の操作に苦労して税関を通過しました。 が、その後バゲージトラブルで暫く留め置かれ、完全フリーになったのはバス乗車25分前でした。 この日はただ帰るだけだったので移動が楽なバスを予約し、着陸から2時間強空港で時間を潰すことになっていましたが、NEXで直ぐ発つようなアクションに出ていたらもっと大…
本日はトヨタ・ウィーン・プレミアム・コンサート。 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と ウィーン国立歌劇場の方々の参加によるもの。 モーツァルトとヨハンシュトラウスなど。 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は 価格的に聴きに行けないので 大変ありがたかったです。
【日時】2024.3.31(日) 15:00〜 【会場】ミューザ川崎シンフォニーホール 【管弦楽】音楽大学フェスティバル・オーケストラ(首都圏9音楽大学選抜オーケストラ) 【指揮】シルヴァン・カンブルラン <Profile> 1948年、フランス・アミアン生まれ。2010年から9年間、 読響常任指揮者を務め、古典から現代まで幅広いレパー トリーを演奏し、高い評価を得た。17年11月にはメシ アン〈アッシジの聖フランチェスコ〉を披露し、サントリー 音楽賞を受賞するなど絶賛された。19年4月から桂冠指 揮者に就任。22年12月には、一柳慧の新作やヴァレーズ 〈アルカナ〉などを指揮し、文化庁芸術祭大…
2024年3月23日 ザクセン州立歌劇場R・シュトラウス 影のない女指揮 クリスティアン・ティーレマン演出 ダヴィッド・ベッシュエリック・カトラー(皇帝)、カミッラ・ニールント(皇后)、エヴェリン・ヘルリツィウス(乳母)、アンドレアス・バウアー・カナバス(伝令)、オレクサンドル・プシュニアク(バラック)、ミーナ・リーサ・ヴァレラ(バラックの妻)、ニコラ・ヒッレブラント(神殿の敷居の守護者) 他 ティーレマンのドレスデンの首席指揮者としての契約は今シーズン限りで、いよいよそのピリオドが迫ってきた。本プロダクションは、そんなティーレマンが振るゼンパー・オーパー最後の新演出。彼の置き土産となるプロダ…
COMME des GARCONS : Orlando / SWITCH / 2020 Vol.33 No.3 / スイッチ・パブリッシング / 2020年 / 280x220mm / 142ページ / ソフトカバー / は「本まるさんかくしかく」 で販売中です。 hon034.stores.jp ウィーン国立歌劇場で上演された オペラ『オーランドー』で 舞台衣装を手がけたのは 川久保玲。 原作はヴァージニア・ウルフの 『Orlando: A Biography』。 主人公の青年貴族オーランドーは 事故による昏睡状態から目覚めると 女性に変身。 イギリス社交界に舞い戻って、 詩集The Oak…
💮圧倒的な男声ソリスト陣の歌声!! 💮女声ソリスト男声に圧倒されるも、立派に大健闘!! 💮ヤノフスキー・N響、アンサンブルのみならず奏者個々の力量発揮!! 💮男声合唱団、力強い響きをくり出すも、やや力味過ぎの箇所も! 💮演奏会形式超えの舞台効果の工夫が光る!! 【日時】2024.3.27.(水)15:00〜19:30(予定) 【会場】東京文化会館 【演目】ワーグナー楽劇『トリスタンとイゾルデ』全三幕(演奏会形式)、独語上演、日本語字幕付 【上演時間】約5時間(第1幕80分、休憩30分、第2幕65分、休憩30分、第3幕75分) 【管弦楽】NHK交響楽団 【指揮】マレク・ヤノフスキー 【合唱】東京…
Julius Meinlでお土産を調達した我ら。 そこからコールマルクト通り‘Chormarkt’(グラーベン通りと合わせてTAウィーンの観光スポット1,071件中33位)、デメル‘Demel’(TAウィーンのカフェ285件中24位)の行列を眺めながら王宮エリアを通過。 そこで遂に、今の今まで履き通してきたソールの抜けた嫁のシューズに愈々水が沁み出し、漸く観念した嫁、カフェ・ザッハ前後のショー・ウィンドーで目星を付けておいた店に向かうべくスピードアップ、体調不良の私が追うのが辛いペースまでスピードアップ、そして私が目を離した隙に渡らなくていい交差点を渡ってリングの外縁に行き、信号機に阻まれた私…
本日12月4日月曜日から本格的にウィーンです。 朝食(カフェ・ザッハ) まずはご近所のホテル・ザッハに向かい、カフェ・ザッハ‘CAFÉ SACHER WIEN’(Tripadovisor ウィーンのカフェ285店中23位)の朝食にします。 www.sacher.com ホテルから2区画隣のウィーン国立歌劇場。 その裏手にあるのがホテル・ザッハ。 開店から約50分、2巡目を狙って8時50分頃に着いた我らは行列の7〜8組目くらい。 寒いです。今朝は最低気温が-10℃近くまで冷え込み、最高気温予報も0℃です。 我々の組からテラス席(冬期なのでしっかり室内になってます)を開けました。窓の外のオペラハウ…
1986年4/10(木)NHKホールにて。指揮:ハインリッヒ・ホルハイザー演出:アウグスト・エファーディング 舞台監督:リヒャルト・ブレッチャッハーイゾルデ:ヨハンナ・マイヤー(マイアー)トリスタン:ゲルト・ブレンアイスマルケ王:テオ・アダムクルヴェナール:フランツ・グルントヘーバーメロート:ハインツ・ツェドニクブランゲーネ:トルデリーゼ・シュミット ほかウィーン国立歌劇場管弦楽団ウィーン国立歌劇場合唱団 『トリスタンとイゾルデ』3月20日公演より、ダイジェスト映像をお届けします。世界の一線で活躍する歌手陣、大野和士芸術監督が率いる東京都交響楽団 @TMSOnews 、新国立劇場合唱団、そして…
そろそろ小澤征爾さんが亡くなり四十九日命日になるでしょうか― 改めて彼の功績は、東洋人に西洋音楽など理解できないといわれていた時代、海外で活躍の場を確立したことです。あのウィーン国立歌劇場の監督に日本人指揮者が就任すると考えたでしょうか―ベームやカラヤンが就いていたあの地位に―それには小澤征爾が持っていた非西洋人というコンプレックスをその才能により跳ね返した事にあります。その後、日本人演奏家が海外で活動する先鞭ともなりました。それについては彼の演奏内容・質とは別に長く評価されることであると思います。 しかしそれだけの評価を得て一般聴衆の受けは非常によかったのですが、なぜか日本国内の評論家受けは…
特に予定のない日曜日。ウィーン国立歌劇場のオペラ「ギョーム・テル」の無料配信が始まっているので、早速、観る。少し前に「アニマル・ファーム」という作品の配信もあったはずなんだけど、日付を勘違いしたのか、たしか今日から、と思ってサイトにアクセスしたら、すでに配信が終わってしまっていた。配信開始の日時だけしか掲載されず、終了日時が分からないのよね。 ギョーム・テルというのはウィリアム・テルのことで、ロッシーニの作品。実は息子の頭に乗せたリンゴを射抜いたという逸話しか知らなかった。スイスの独立運動につながる英雄なのね。リンゴの場面では、上手にテル、下手にテルの息子が立ち、二人の間には群衆が列をなしてい…