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インターレース

(サイエンス)
いんたーれーす

テレビ、ビデオの走査方式のひとつ

飛び越し走査方式(interlace scan)の事。より滑らかな動画をより少ない伝送帯域で伝送するために考案された方法。
NTSC方式などのテレビは2:1インターレースと呼ばれる方法で画面全体の画素(1フレーム)を奇数フィールドと偶数フィールドと呼ばれる2フィールド分けて伝送する。それぞれのフィールドは画素全体のうち縦方向に一列づつ飛び越した物で構成され、画面上の位置が一列分とフィールドを伝送(もしくは表示)する時間だけずれた画面を持っている。
つまり1フィールドごとに画面は動くが、1フィールドの情報は画素全体の半分しか持たないために動きを滑らかに表現しつつそれを少ない情報量で作ることができる。通常テレビを見ているときはテレビ自体や目の残像により間引かれてできているフィールドを強く感じることは少ない。それをはっきりと認識することができるのはテレビやビデオの機能によって静止させた場合である。各フィールドは時間がずれているため同時に表示すればその間に動いた画像がぶれてちらつくことになり、片方のフィールドだけを表示すれば画素が少ないためザラツキを感じることになる。
また、映画とテレビでは1秒あたりのフレーム数(fps=フレーム毎秒; frame per second)が異なるためその変換には考慮が必要となる。
これに対して1フィールドで1フレーム伝送する方式を順次走査方式、ノンインターレース(noninterlace)方式もしくはプログレッシブ(progressive = 進歩的)方式という。これは2:1インターレース方式に対して2倍の情報量を必要とする。テレビ放送なら2チャンネル分必要で、ビデオ録画ならば半分の時間しか録画できないことになる。その代わりにちらつきが無く緻密で美しい画像となる。
コンピュータ用のディスプレイはテレビよりちらつきを嫌うためノンインターレース方式が主流。しかし昔は高解像度表示の際はインターレースである事も多かった。それはノンインターレースにすると時間あたりの情報量が多く、それらを処理し正確に再現する事が技術的に難しく、高価であったためだと思われる。
2011年に廃止予定の地上アナログ放送はインタレース方式のみであるが、DVDやデジタル放送ではインターレース方式に加えてノンインターレース方式(最近はプログレッシブ方式と呼びノンインターレースは死語となりつつある)も使用することができる。

画像ファイルフォーマットGIF形式のひとつ

インターレースGIF(interlaced GIF)。
大きい画像を低速なインターネット回線を経由などして表示した際に最初は低解像度の絵を表示し、転送が進むごとに高解像度に表示することが可能なようにしたGIF形式。

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