ΑΝΤΙΓΟΝΗ アンティゴネー
ギリシア伝説中の人物。
オイディプスとイオカステの間の娘。
中世ヨーロッパにおいては孝女として読まれ、近世においては彼女の主張する反共同体的な「神の掟」をキリスト教的なものとして読む試みも存在。
http://www.geocities.jp/hgonzaemon/antigone.html
ブレヒトの改作
http://www.rc.kyushu-u.ac.jp/~michel/publ/misc/197701/197701antigone.html
フェニキア人の町テュロスの王子カドモスはゼウスに拉致られてしまった妹エウロペを捜して見つかるまで帰るなといわれて各地を放浪したが見つからないのでいろいろあってテーバイの王になる。
http://www48.tok2.com/home/nekoMusa/kadomos.html
がそのときアレスの竜を殺してしまったので、呪われて子孫に不幸が訪れることになる。このテーバイ王家の三代目ラブダコスの子ライオスは思いを寄せた若者に振られて、結果として若者を殺してしまう。
http://www48.tok2.com/home/nekoMusa/oidi.html
http://home.s07.itscom.net/fudge/D_16chrysi.htm
若者は死に際に、ライオスが自分自身の子によって殺されるようにのろいをかける。のろいはゼウスによって聞き届けられ、アポロンの神託としてライオスに告げられる。かれとイオカステとの間の子がオイディプス。呪われすぎ。
このオイディプスと母にして妻であるイオカステとの間には、エテオクレス、ポリュネイケス、アンティゴネ、イスメネが生まれた。
近親相姦の呪われた運命が明らかになったオイディプスは盲目となり自らを追放するようにイオカステの弟クレオンに求める。アンティゴネはかれとともにあてどない放浪の旅に出るが、ついに、コロノスの地でオイディプスは安息を得、地上から消えうせる。
一方クレオンの摂政のもとに交代でテーバイの王となっていたエテオクレスとポリュネイケスだったがエテオクレスはポリュネイケスに王位を譲るのを拒み、追放されたポリュネイケスはアルゴスの王を説いてテーバイを攻める。神託によってオイディプスとともにあるものが勝つことが告げられたポリュネイケスとクレオンはそのときコロノスにいたオイディプスに自らのもとにくることを説くがオイディプスは拒み兄弟にのろいをかけ死の定めを言い渡す。オイディプスは地上から姿を消し、戦いではポリュネイケスとエテオクレスは相打ちになって死ぬ。
ポリュネイケス そうだ、引き留めないでくれ。おれは、このおれの父親とその報復の女神たちの忌まわしい運命の不吉なこの道を歩まねばならぬ。おれの生きているあいだにはもうふたたびおれにしてくれることはできないのだから、おれの望みを死んだ時に果たしてくれれば、ゼウスがお前たち二人の道を幸多くしてくださいますように。さあ、放してくれ、ご機嫌よう。もう二度とふたたび生あるおれに会うことはあるまい。
アンティゴネ ああ、なんと悲しいことを。
ポリュネイケス おれのために歎くな。
アンティゴネ 前もってわかっている死にお急ぎのあなたを誰が歎かずにいられましょう、お兄さま。
ポリュネイケス 定めとあれば、死ぬほかはない。
アンティゴネ いいえ、そうではございません、わたくしの言うことをお聞き入れになって。
ポリュネイケス 無役な説法はするな。
アンティゴネ お兄さまをなくしては、どんなに悲しいことか。
ポリュネイケス いや、それは運命の神にかかっている、こうなるか、ああなるかは。お前たち二人のためには、けっして不幸にあわぬよう、おれが神々にお祈りする。誰の目にも二人は不幸になるにはふさわしくないからな。
二人の死後実権を握ったクレオンはエテオクレスを手厚く葬り、テーバイの敵として死んだポリュネイケスの埋葬を死罪を持って禁じた。アンティゴネはこの禁令を敢然と破ってポリュネイケスを埋葬するが捕らえられる。クレオンは彼女を幽閉しアンティゴネと許婚の息子ハイモンの諌めを無視して処刑しようとするが、神託によって助命することにする。が、そのときすでにアンティゴネは息絶えており、ハイモンは自ら命を絶ち、それを知って妻のエウリュディケも死にクレオンは一人残される。
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