Reino d'Aragón かつてイベリア半島北東部に存在した王国。1035年にナバラ王国から独立して建国された。カスティーリャ王国との連合などを経て1715年にスペイン王国内における自治権の喪失により消滅した。
15世紀末のスペインにおけるレコンキスタを扱った「Granada: Last Stand of the Moors – 1482-1492」(Compass Games)を対戦した。 グラナダの降伏:ナスル朝最後のグラナダ王であったボアブディルが、1492年グラナダの街を明け渡し、カトリックの君主であるカスティーリャ王国のイザベラ一世、アラゴン王国のフェルディナンド二世に鍵を渡した場面。1882年製作、フランシスコ・プラディーリア・オルティス作、マドリード上院議事堂 ルール補足 戦闘ルール その他 プレイ 初期配置 1482~1483年頃 1484年頃 1485年 1487年頃 1492年頃(…
15世紀スペインにおけるレコンキスタを扱った「Granada: Last Stand of the Moors – 1482-1492」(Compass Games)を対戦した。*1 ゲームの紹介 ターン マップ 勝利条件 ユニット ゲームシステム概要 ゲームの紹介 15世紀末スペインにおけるレコンキスタ(レコンキスタ自体の開始は8世紀はじめなので実に800年近く抗争を続けていた事になる)の最終盤にあたる、スペインにあった最後のイスラム教王朝のナスル朝グラナダ王国の滅亡までの10年を描いたゲームである。 本作デザイナーは、GMT社から発売されている、”積み木”の関ヶ原として有名な「SEKIGA…
11世紀初め、元主君サブールを追放し新たに王朝を打ち立てたアル=マンスールの一族は、そのおよそ100年後に存続の危機を迎えていた。 王国を拡大させた3代ウマルの死後、2代続けて10年に満たない統治の中で不審な死を遂げ、6代ワハブはわずか4歳での即位となった。 そしてその「摂政」を務めるのが、家令タイタル。 優秀だが黒い野心を持つこの男の手により、反乱はすべて意図的に起こさせられた上で鎮圧され、アフタス家の者さえも含む反乱首謀者たちの多くが処刑されることとなった。 今や、タイタルは王家アフタス家をも凌ぎ、このイベリアの真の支配者たらんとしていた。 だが、ワハブは決して、沈黙するだけの王ではなかっ…
11世紀初頭、後ウマイヤ朝末期の混乱に乗じ、元スラヴ人奴隷のサブールが建国したバダホス王国。そのサブールの宰相を務めていたベルベル人、通称「バダホスのアル=マンスール」ことアブダラー・イブン・アル=アフタスがサブール死後その息子たちを追放し王国を簒奪してから始まったのが、アフタス朝バダホス王国である。 その3代目にして「狼王アルディブ・アルマリク」と呼ばれたウマル・イブン・アルムザッファルは、英雄と称されたシル・ベラス将軍らの活躍もあり、一挙に領土を拡張。アル=アンダルスを完全に統一し、北方のキリスト教国に対しても優位を保ち、イベリアの統一も間近に迫っていた。 しかしそんな狼王も、51歳のとき…
九州西洋史学会2024年度春季大会シンポジウム 日程:2024年4月27日(土)15時00分〜18時00分 ※九州西洋史学会との共催 会場:福岡大学中央図書館多目的ホール(https:// www.fukuoka-u.ac.jp/pdf/ aboutus/facilities/202308map. pdf) ※対面のみの開催となりますので、ご注意ください。 研究報告会:15時00分〜18時00分 「西洋古代・中世史研究の現在」 糸隆太(福岡女学院大学) 「国家による豚肉の配給:ローマ帝政期イタリアの事例」 足立孝(九州大学) 「14世紀後半バレンシア=アラゴン王国境界における村落共同体・領主 …
11世紀前半に後ウマイヤ朝が滅んだ後に生じた、タイファ時代と呼ばれるアル=アンダルスの戦国時代。これを勝ち抜き、新たにアル=アンダルスの支配者となったのが、「バダホスのアル=マンスール」より始まるアフタス朝バダホス王国である。 王国の大国化を成し遂げたのは、アル=マンスールの孫である3代目ウマル。「狼王(アルディブ・アルマリク)」と呼ばれた彼はアンダルス最強のタイファ・トゥレイトゥラのズンヌーン朝も打ち破り、アル=アンダルスを見事統一した。 さらにマグリブを支配するムラービト朝の内紛にも介入し、これを味方につけることにも成功。 あとは北のキリスト教勢力を駆逐するのみ、であったのだが・・・ 10…
11世紀前半に後ウマイヤ朝が滅んだ後、戦国時代と化したイベリア半島南部アル=アンダルス。 その中で台頭してきた勢力が西のバダホス王国と東のトゥレイトゥラ(トレド)首長国。 共にベルベル語を操るムワッラド派イスラム教徒たちという共通点を持つ彼らは同盟を結び、ときに北のキリスト教徒たちと戦いつつ、アル=アンダルスにおける勢力圏を拡大していった。 やがて、1082年夏。 ついに、この両者がその覇権を巡ってぶつかる瞬間が訪れた。 傭兵を雇用し5,000超の兵を集めるトゥレイトゥラ首長ヤフヤーに対し、アフリカなどから援軍を呼んで7,000近い兵を集めたバダホス王ウマル。 最終的にカブラの地で繰り広げられ…
フォロ・ロマーノ フォロロマーノはローマのものが有名だが、ローマの支配を受けた属州各地にもある。 カルタヘナもポエニ戦争終結後、ローマの植民都市になり、ローマ式の都市開発がなされ、前の記事の円形劇場だけでなく、フォロロマーノもちゃんと建てられていた。 フォロロマーノは政治とか集会がされる公共施設の集まりだが、ローマ風呂(テルマエ)もあるし、食堂もある。 遺跡があるなら歴史好きとしては行かないわけにはいかない。 フォロロマーノも円形劇場と同じく、博物館で展示品を見てから遺跡に進める形になっている。 場所はここ Google マップ 遺跡の東側にこんな感じの赤い壁があって、そこが博物館の入り口にな…
アフィリエイト広告を利用しています ## イサベル1世とは誰か?イサベル1世といえば、スペインのカスティーリャ女王で、夫フェルナンド2世と共にカトリック両王と称される人物です。彼女は1451年にカスティーリャ王フアン2世の娘として生まれました。彼女は18歳でアラゴン王子フェルナンドと政略結婚し、1474年に兄エンリケ4世の死後、カスティーリャ女王に即位しました。彼女は1492年にイスラム教のグラナダ王国を征服し、レコンキスタ(イベリア半島のキリスト教国によるイスラム教国の領土回復運動)を完成させました。また、彼女はコロンブスの新大陸探検に援助を与え、スペインの海外進出の基礎を築きました。彼女は…
こんにちは!koemo(くぅも)です。 4泊のアンダルシア旅行。思いの外長くなってしまいましたが、これで最終回です。(訪問日:2022年8月)
大航海時代からフランス革命までの欧州史を扱ったマルチプレイヤーゲーム「EUROPA UNIVERSALIS」(AEGIR GAMES)をプレイしました。これが2回目のプレイとなります。 政治、軍事、外交、科学・技術・文化の発展、宗教、探検*1など様々な要素が組み込まれています。政略結婚、宣戦布告*2などのルールに加えて、ローマ法王と枢機卿*3、十字軍や破門、宗教改革や国教の変更といった宗教に関する要素は特にルールが多く、神聖ローマ帝国*4など、西洋史ファンにとっては興味を引くルールが満載です。その分、プレイヤーができること、管理しなければならないことは多岐にわたります。 前回のプレイ時には、プ…
自分でいうのもなんだけど、正気を疑うほどのジェットコースター振り?
スペイン合同は、カスティーリャ王国とアラゴン王国が統合され、スペインという国家が誕生した歴史的出来事である。この合同は、政治的、文化的、そして経済的な影響をヨーロッパに及ぼし、新時代の幕開けとなった。 1469年、カスティーリャの女王イサベルとアラゴンの王フェルナンドの結婚が、スペイン合同への第一歩となった。二人の結婚は、単なる王族間の婚姻以上の意味を持っていた。この結婚により、後の1479年にフェルナンドがアラゴン王に即位したことで、両王国の統合が事実上成立した。 しかし、この合同は単純な政治的統合に留まらなかった。カスティーリャとアラゴンは、それぞれの法律、制度、言語、さらには通貨を維持し…
難関私立大学になればなるほど出題される文化史のうちよく出題されるキリスト教の歴史、今回は十字軍についてまとめます。 2022年の九州大学で第2回十字軍が問われて面食らいました。一橋大学では「空間革命」という問われ方、大阪大学ではモンゴル側の資料から十字軍を考える、2023年の上智大学TEAP方式ではバルト海の十字軍が問われました。 それぞれ十字軍を教科書の記述を踏まえたうえで、別の角度から考察することが求められています。宗教を大義名分に戦争をやめない現代社会への批判かもしれません。 世界の主要宗教分布図。パブリックドメイン 参考文献は初回参照。画像は断りがなければパブリックドメインのものです。…
グラナダ、20時30分。 スペインの夏は21時頃まで明るいのですが、お夕飯の時間になったのでホテルのレストランへ向かいます。 案内された席はテラスの景色が良いところで、お部屋と同じくヘラネリフェが美しく見えます。これから暮れなずんでいくだろう世界遺産を見ながらのお食事、大変優雅でございます。 なお、レストランで食べられるご飯はアラカルト。 ドリンク代は別ですが、それ以外はホテルの宿泊料金に含まれているため、好きなものをオーダーできます。 メニューを渡されたのですが、当たり前な事に英語とスペイン語のみの表記なので、Googleのカメラ翻訳を通したけど微妙に何なのかが分からない。 思考を放棄して、…
午後5時頃、ホテル出発。 お夕飯は20:30からと時間が決まっていたため、3時間でアルハンブラ宮殿を見て周ります。 アルハンブラ宮殿阿は世界遺産になっている『ナスル宮(Palacios Nazaríes)』『ヘネラリフェ(Generalife)』『アルカサバ(Alcazaba)』の3エリアが有料。特に有名な見どころが沢山あるナスル宮は予約時に入場時間も決めなければいけないので、時間配分が重要になります。 まずはホテルに一番近いヘネラリフェから見ていきます。 ここはアルハンブラ宮殿がナスル朝の首都だった頃、王族の夏の離宮として建てられた庭園です。 その昔、ナポレオンが壊してしまったと思わしき建物…
ドイツ遠征 攻城機が唸りを上げ、飛び上がった巨石が城壁を貫く。ブルターニュ兵たちが喚声を上げて、崩れた壁の隙間を分け入る。アルテュールはその様子をじっくりと陣から見つめていた。 アルテュール3世おおよそこの時期くらいのポートレート 主の年1371年、フランスとドイツの国ざかいルクセンブルクの地。ここをブルターニュ軍は攻めていた。義兄のノルマンディー公シャルル、つまり廃王シャルル・ド・ヴァロワのドイツ攻めを手伝うためである。 義兄シャルル公は神聖ローマ帝国へ攻め込んだアルテュールも同盟に従い参戦 内乱を抱えていた神聖ローマ帝国は抵抗できず諸市は落ちるばかりだった シャルル公は母を通じ、前皇帝家で…