President of the United States
アメリカは厳密な三権分立の制度をしいているため、立法府、司法府への介入権限は議院内閣制における内閣総理大臣の権限に比較すれば限定されている。
大統領には法案提出権がなく、議会から招待を受けて、必要とする法案を教書の形で「提案」できるだけである。成立した法案に対しては拒否権を発動することが出来るが、両院議員の3分の2以上の賛成で再可決された法案は大統領の賛否に関わりなく成立する。
司法府については連邦最高裁判事の指名権があるのみであり、最高裁判事候補は上院で過半数を越える信任を得なければならない。
一見、制度的には限定されている権限に見えるが、行政府の権限が多岐に及びそれらすべてが大統領の管轄下にあるため、実際の権限は強大である。
立法についても大統領令が事実法として機能するため、立法権限も事実上掌握していると見る向きもある。リンカーン大統領による奴隷解放命令や、フランクリン・ルーズヴェルト大統領による日系人収容命令は、法律ではなく大統領令に法的根拠を持っている。
大統領には無制限に恩赦を行う権限もある。政治的な恩赦を行うこともしばしばあり、超法規的な司法権限が与えられていると指摘されることもある。
大統領は国家元首であり、独立当時、欧州諸国において共和国はスイスとヴェネツィアしか存在していなかったため、国家元首は君主であるとの認識から、君主制度をもじった名称、政治機構が残存している。各省庁の長官を意味する「secretary」は、原義は文字通り秘書であり、国務長官は、国務尚書と本来の意味からすれば、訳されるべきである。
初期の大統領選挙においては、当選者が大統領、次点が副大統領に就任したため、大統領と副大統領は対立関係にあったが、後に、同じ政党から大統領候補・副大統領候補が指名され、本選で対立候補の”チケット”と当選を争う方式に変えられた。
在任中に死去、辞任した大統領はこれまで9人いて、いずれも副大統領が昇格している。大統領職および大統領権限の継承順位は、以下の通り。
4位以下は閣僚が名を連ねている。上院議長は副大統領が兼務しているため、上院議長は名簿に含まれていない。上院仮議長は、上院議長である副大統領が特殊な例外を除いて上院に出席権限がないため、事実上の上院トップであるが、これは名誉職であり、実際の議事運営は上院仮議長代行が行っている。
代 | 大統領 | 任期 | 政党 | 副大統領 |
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1 | ジョージ・ワシントン George Washington |
1789年〜1797年 | 無党派 | ジョン・アダムズ |
2 | ジョン・アダムズ John Adams |
1797年〜1801年 | 連邦党 | トーマス・ジェファーソン |
3 | トーマス・ジェファーソン Thomas Jefferson |
1801年〜1809年 | 民主共和党 | アーロン・バー、ジョージ・クリントン**** |
4 | ジェームズ・マディスン James Madison |
1809年〜1817年 | 民主共和党 | エルブリッジ・ゲリー**** |
5 | ジェームズ・モンロー James Monroe |
1817年〜1825年 | 民主共和党 | ダニエル・D・トムキンス |
6 | ジョン・Q・アダムズ John Quincy Adams |
1825年〜1829年 | 民主共和党 | ジョン・C・カルフーン |
7 | アンドリュー・ジャクソン Andrew Jackson |
1829年〜1837年 | 民主党 | ジョン・C・カルフーン、マーティン・V・ビューレン |
8 | マーティン・V・ビューレン Martin Van Buren |
1837年〜1841年 | 民主党 | リチャード・M・ジョンソン |
9 | ウィリアム・H・ハリソン William Henry Harrison |
1841年〜1841年 | ホイッグ党 | ジョン・タイラー |
10 | ジョン・タイラー John Tyler |
1841年〜1845年 | ホイッグ党* | なし |
11 | ジェームズ・K・ポーク James Knox Polk |
1845年〜1849年 | 民主党 | ジョージ・M・ダラス |
12 | ザカリー・テイラー Zachary Taylor |
1849年〜1850年 | ホイッグ党 | ミラード・フィルモア |
13 | ミラード・フィルモア Millard Fillmore |
1850年〜1853年 | ホイッグ党 | なし |
14 | フランクリン・ピアース Franklin Pierce |
1853年〜1857年 | 民主党 | ウィリアム・ルーファス・キング*** その後なし |
15 | ジェームズ・ブキャナン James Buchanan |
1857年〜1861年 | 民主党 | ジョン・C・ブレッキニリッジ |
16 | エイブラハム・リンカーン “エイブ” Abraham Lincoln |
1861年〜1865年 | 共和党 | ハンニバル・ハムリン、アンドリュー・ジョンソン |
17 | アンドリュー・ジョンソン Andrew Johnson |
1865年〜1869年 | 民主党** | なし |
18 | ユリシーズ・S・グラント Ulysses Simpson Grant |
1869年〜1877年 | 共和党 | シェイラー・コルファクス、ヘンリー・ウィルソン**** その後なし |
19 | ラザフォード・B・ヘイズ Rutherford Birchard Hayes |
1877年〜1881年 | 共和党 | ウィリアム・A・ウィーラー |
20 | ジェームズ・ガーフィールド James Abram Garfield |
1881年〜1881年 | 共和党 | チェスター・A・アーサー |
21 | チェスター・A・アーサー Chester Alan Arthur |
1881年〜1885年 | 共和党 | なし |
22 | グロバー・クリーブランド Stephen Grover Cleveland |
1885年〜1889年 | 民主党 | トーマス・A・ヘンドリックス**** その後なし |
23 | ベンジャミン・ハリソン Benjamin Harrison VI |
1889年〜1893年 | 共和党 | レビ・P・モートン |
24 | グロバー・クリーブランド Stephen Grover Cleveland |
1893年〜1897年 | 民主党 | アドレー・E・スティーブンソン |
25 | ウィリアム・マッキンリー**** William McKinley |
1897年〜1901年 | 共和党 | ギャレット・A・ホーバート****、不在を挟みセオドア・ルーズベルト |
26 | セオドア・ルーズベルト “テディ” Theodore Roosevelt II |
1901年〜1909年 | 共和党 | チャールズ・W・フェアバンクス |
27 | ウィリアム・H・タフト William Howard Taft |
1909年〜1913年 | 共和党 | ジェームズ・S・シャーマン**** その後なし |
28 | ウッドロウ・ウィルソン Thomas Woodrow Wilson |
1913年〜1921年 | 民主党 | トーマス・R・マーシャル |
29 | ウオレン・G・ハーディング Warren Gamaliel Harding |
1921年〜1923年 | 共和党 | カルビン・クーリッジ |
30 | カルビン・クーリッジ John Calvin Coolidge Jr. |
1923年〜1929年 | 共和党 | 不在の後チャールズ・G・ドーズ |
31 | ハーバート・C・フーヴァー Herbert Clark Hoover |
1929年〜1933年 | 共和党 | チャールズ・カーティス |
32 | フランクリン・ルーズベルト*** “FDR” Franklin Delano Roosevelt |
1933年〜1945年 | 民主党 | ジョン・N・ガーナー、ヘンリー・A・ウォレス、ハリー・S・トルーマン |
33 | ハリー・S・トルーマン Harry S. Truman |
1945年〜1953年 | 民主党 | 不在の後アルバン・W・バークリー |
34 | ドワイト・D・アイゼンハワー “アイク” Dwight David Eisenhower |
1953年〜1961年 | 共和党 | リチャード・M・ニクソン |
35 | ジョン・F・ケネディ**** “JFK” John Fitzgerald Kennedy |
1961年〜1963年 | 民主党 | リンドン・B・ジョンソン |
36 | リンドン・B・ジョンソン “LBJ” Lyndon Baines Johnson |
1963年〜1969年 | 民主党 | 不在の後ヒューバート・H・ハンフリー |
37 | リチャード・M・ニクソン Richard Milhouse Nixon |
1969年〜1974年 | 共和党 | スピロ・アグニュー、ジェラルド・R・フォード |
38 | ジェラルド・R・フォード Gerald Rudolph Ford Jr. |
1974年〜1977年 | 共和党 | ネルソン・ロックフェラー |
39 | ジェームズ・E・カーター “ジミー” James Earl Carter |
1977年〜1981年 | 民主党 | ウォルター・モンデール |
40 | ロナルド・W・レーガン Ronald Wilson Reagan |
1981年〜1989年 | 共和党 | ジョージ・H・W・ブッシュ |
41 | ジョージ・H・W・ブッシュ George Herbert Walker Bush |
1989年〜1993年 | 共和党 | ダン・クエール |
42 | ウィリアム・J・クリントン“ビル” William Jefferson Clinton |
1993年〜2001年 | 民主党 | アル・ゴア |
43 | ジョージ・W・ブッシュ George Walker Bush |
2001年〜2009年 | 共和党 | ディック・チェイニー |
44 | バラク・オバマ Barack Hussein Obama, Jr. |
2009年〜2017年 | 民主党 | ジョセフ・バイデン |
45 | ドナルド・トランプ Donald Trump |
2017年〜 | 共和党 | マイク・ペンス |
*1:単純に、ジョージ・ワシントンを王とする王制を採用するとの案もあったとされる
SRP の資産を活用する メテ財団 グループがなぜ国連加盟国を支援しているのかということについて説明をしています。 国連加盟国を支援している一番の理由は SRP つまり 世界の王族 グループが1928年に計画した世界 計画が 基本となっているからです。 SRP が1928年に計画したことは これは SRP の資産を管理する M 1 つまり キングオブキングと言われている資産管理者を中心とした世界を作るという仕組みによって国連の仕組みが考え出されました。 前回のブログでも述べたように SRP の資産というものは ゴールドの資産であり 世界最大のゴールド 資産ということで世界128の王族 グループ…