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アポクリン汗腺

(動植物)
あぽくりんかんせん

[英] apocrine gland
アポクリン汗腺は哺乳類が有する汗腺の種類の一つ。
ヒトの場合、開口部は皮膚表面でなく毛穴につながっているため、ワキの下、陰部、乳首の周り、おヘソの周り、耳の中など、体毛の濃い特定の部位に存在する。しかし、なぜか頭皮には存在しない。
アポクリン汗腺は、汗腺のもう一つの種類であるエクリン汗腺の10倍ほどの大きさがあり、そのため「大汗腺」とも呼ばれ、エクリン汗腺より皮膚の深いところにある。
アポクリン汗腺から分泌されるアポクリン汗は、エクリン汗と比べると、分泌量が少なく、脂肪、タンパク質、鉄分、蛍光物質、尿素、アンモニア、色素などの成分を含み、乳白色で少し粘り気があるのが特徴。
アポクリン汗腺は、一度汗をかくと24時間ほど活動を休止するとされ、エクリン汗腺とは、かなり違った働きをしていると考えられているが、アポクリン汗腺の働きは、はっきり分かっていない。
ただし、アポクリン汗腺は、性的な興奮などでも発汗することや、限られた部位にだけ存在していることから、フェロモン分泌管としての働きがあるのではないか、と推測されている。
多くの動物には特定の繁殖期があり、特殊なニオイをもつフェロモンを出して異性を惹きつけようとするので、その際に役立つと考えられているが、現代のヒトにおいては、知能や文明の発達によって繁殖期というものがなくなり、アポクリン汗腺の存在意義が薄れてしまったのではないか、とも考えられている。

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