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アフォーダンス

(一般)
あふぉーだんす

環境の様々な要素が人間や動物などに働きかけ、そのフィードバックにより動作や感情が生まれること。affordance。

概要

「与える、提供する」という意味の英語、アフォード(afford)から、米心理学者のジェームス・ギブソンが1950年代後半に作った造語であり、自著の「生態学的視覚論―ヒトの知覚世界を探る」の中でその理論を説いた。日本では佐々木正人東大情報学環教授が紹介。
物体の持つ属性(形、色、材質、etc.)が、物体自身をどう取り扱ったら良いかについてのメッセージをユーザに対して発している、とする考え。「環境が生き物に提供するもの」を指し、例えば水は、人間にとって「のどの渇きをいやす」や「溶かす」などのアフォーダンスである。

デザインの概念として

アフォーダンスをインターフェイスの設計に生かすことによって,よいデザインの道具を作ることが出来る。
 例えば,今目の前に椅子が置いてあるとする.このときこの椅子は特に「座れ」と字が書いていないのにもかかわらず,この椅子は座れるものだと分かる。これはこの椅子自身が「座る」ことをアフォードしているからである。
 アフォーダンスは,物をどう取り扱ったらいいかについての強い手がかりを示してくれる。(略)説明のラベルなどなくてもすぐ分かる。しかし,単純なものでも説明がいるような道具があるとするなら,これは,よいインターフェイスを持った道具ではないのだ。アフォーダンス理論についてより

教育学や認知心理学においては

<資料>『アフォーダンス─新しい認知の理論』( 佐々木正人著 岩波書店)より抜粋
●“アフォーダンスは、なぜ世界がこのように見えるのか、聞こえるのかをまったく新しく説明しなおす。”
●“アフォーダンスとは、環境が動物に提供する「価値」のことである。アフォーダンスとは良いものであれ、悪いものであれ、環境が動物に与えるために備えているものである。”
●“アフォーダンスは事物の物理的な性質ではない。それは「動物にとっての環境の性質」である。アフォーダンスは知覚者の主観が構成するものでもない。それは環境の中に実在する、知覚者にとって価値のある情報である。”佐々木正人氏

文化アフォーダンス

北山忍氏 /京都大学文化心理学
→「認知不協和と生起プロセス」「対応バイアス」「分析的・包括的知覚様式」など。


「アフォざんす」ではない。

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