先月末に着付けの練習をしてみた。母は和裁の先生の紹介で着物の仕立てを請け負っていたし、姑は着付けの仕事をしていた事もある。今は、二人ともかなり衰えてしまって、何か聞いても「さあ、どうだったかねえ」ばかりだ。元気で頼りになるうちに習っていれば良かったと、つくづく後悔している 練習に使っている赤系の着物を、姑は最初「銘仙かな?」と言っていたが、「この大島は〜」と言ったりもする……どっちなんだ? 私は着物とは全く縁がない生活を送ってきたので、さっぱり分からない。 もう一枚、似たような手触りの着物があって、こっちは父方の祖母のもの。対丈になるように縫い上げられ、腰紐が縫い付けてある。着るのが簡単。でも…