アキ・カウリスマキ。 フィンランドの映画監督。 兄のミカ・カウリスマキも映画監督。 若い頃にはペンネームをいくつも使って映画雑誌を作り、ゴダール論などを書いていたらしい。
写真は『過去のない男』2002年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞時のもの。
カッティ・オウティネン(2002年カンヌ主演女優賞) マッティ・ペロンパー(トリュフォー:レオー=カウリスマキ:ペロンパー) マルック・ペルトラ(ペロンパー亡き後のカウリスマキ映画の要) ら、カウリスマキ組の怪優たちのキーワードもつくろう!
映画館に映画を観にに行くことがコロナ禍以降ずいぶん減っていて、それが何となく普通になってしまったけれど、今年は1月の「パーフェクトデイズ」に始まり、気づくと毎月1本映画を観に行っている。このまま月1本くらいは楽しみたいな。 アキ・カウリスマキ監督作品「枯れ葉」 家でもカウリスマキ アキ・カウリスマキ監督作品「枯れ葉」 2月に観た映画は引退を撤回したアキ・カウリスマキ監督6年ぶりの新作「枯れ葉」。 ざっくり言うと、偶然会った孤独な男女が惹かれ合っているのに次々と不運に見舞われすれ違い続けながらも、それぞれがどこかで信じてあきらめないからこそのハッピーエンドへという内容。 そんなシンプルでわかりや…
久々スクリーンででアキ・カウリスマキ。 これこれ。これでんがな。 時間も経緯もスムーズに流れず、事象はブツブツ切れ切れ展開するが、ストーリーが単純ゆえしっかり沁みる。 ゆらゆら身を任せた先の結末に心満たされる。 なんて素敵。負け犬だっていいじゃない。 お約束の突っ込みどころも満載。 映画ネタとカラオケにクスクス。 脚本は3時間で書き上げたらしい。 でしょうねー。 観れば観るほどクセになる。 映画好きの友人と一緒にぜひ!
TSUTAYA DISCASにてレンタル(2024/03/05~)◆メーカーアップリンク ◆監督アキ・カウリスマキ(真夜中の虹、浮き雲、希望のかなた、白い花びら視聴) ◆再生時間62分 ◆原作オリジナル(監督ともう一人による脚本) ◆特典キャスト紹介 ◆にゃんこ出番なし。今作には監督の愛犬も出番なし。 ◆知ってる人なし ◆顔か名前を知ってる人カティ・オウティネン、エリナ・サロ(どちらもおなじみアキ・カウリスマキ監督の常連。でも名前が覚えられない(泣)) ◆印象に残った人、キャラなし ◆誰それに似てるのコーナーなし ◆タイトルから想像する内容 ちょっとコメディー臭漂うけど、この監督のことだからど…
TSUTAYA DISCASにてレンタル(2024/03/04~)◆メーカーアップリンク ◆監督アキ・カウリスマキ(真夜中の虹、浮き雲、希望のかなた視聴) ◆再生時間78分 ◆原作ユアニ・アホ(同名小説) ◆特典自社製品の紹介、予告編、キャスト紹介 ◆にゃんこ出番なし。ちょくちょく監督の愛犬の出番あり(追いかけるシーンは来た(;_;))。 ◆知ってる人なし ◆顔か名前を知ってる人サカリ・クオスマネン、カティ・オウティネン、エリナ・サロ(このお3名はアキ・カウリスマキ監督作品では常連の方々。特にエリナ・サロさんは『浮き雲』で気になってたからまた拝見できて嬉しい。残念ながら今回は嫌な役だったけど)…
アキ・カウリスマキ監督の最新作『枯れ葉』が興収1億円を突破し、日本上映で過去最大のヒット作となったとのニュースと、現在も多くの劇場でロングラン上映が続いている現象を目の当たりにしていると、我が耳を疑ったり、多少の戸惑いを隠しきれなかったりしてしまう(カウリスマキの映画がニュースになったこと自体もなんか変な感じがしたものだ)。個人的、あまりにも個人的なその微妙な感情には、学生時代から蓄積してきたカルトでマイナーな映画への密かな愛と、混迷をきわめ、殺伐とした現代社会の中の微かな希望が入り混じっているような気がする。二十代の時に『マッチ工場の少女』、『真夜中の虹』、『パラダイスの夕暮れ』を初めて観た…
TSUTAYA DISCASにてレンタル(2024/02/13~視聴)◆メーカーアップリンク ◆監督アキ・カウリスマキ(希望のかなた、真夜中の虹視聴) ◆再生時間96分 ◆原作オリジナル。脚本も監督。 ◆特典昨日書いた真夜中の虹参照。 ◆にゃんこ主人公が犬を飼ってるのでちょくちょく出演。 ◆知ってる人なし ◆顔か名前を知ってる人サカリ・クオスマネン(希望のかなた)、 ◆印象に残った人、キャラエリナ・サロ 策略にはめられてレストランを失ってしまったオーナー役の人。すごく上品で気品があって惹かれる。誰かに似た雰囲気を感じるけど思い出せない。女版ロマンスグレーとでも言えば良いのか。こういう素敵な歳の…
TSUTAYA DISCASにてレンタル(2024/02/12視聴)◆メーカーアップリンク◆監督アキ・カウリスマキ(希望のかなた視聴)◆再生時間74分◆原作オリジナル(原作も監督)◆特典メーカーが出してるDVDとか書籍の紹介。あとはスタッフ、キャストの紹介。特典と言えるかは疑問だが。◆にゃんこ出番なし◆知ってる人なし◆顔か名前を知ってる人なし◆印象に残った人、キャラなし◆誰それに似てるのコーナー トゥロ・パヤラさん。主役の人だけど、オールバックにするとコリン・ファレル氏(笑)。最初から出てるけど、オールバックにするまでは全然似てるとか思わなかったのに、髪型変えるだけでここまで変わるのか。ま~確…
映画『枯れ葉』。ゾンビ映画を見るシーン。 1月24日㈬。薄曇りの寒い日。 「池袋シネ・リーブル」へ、フィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキの『枯れ葉』を見にいく。もっと早く見たかったし、実際、1度ネット予約もしていたのに、行きそびれていた。 カウリスマキ監督のことはずっと知らなかったが、前作(5年前)の『希望のかなた』が、なんともいえない飄々としたおかしさを持った作品で、すっかり好きになってしまった。 ★ フィンランドの首都ヘルシンキ。理不尽な理由で失業したアンサと、酒に溺れながらも工事現場で働くホラッパは、カラオケバーで出会い、互いの名前も知らないままひかれ合う。しかし不運な偶然と過酷な…
原題は「Leningrad Cowboys Meet Moses」 伝説のバンドふたたび アメリカ、フランス、ドイツ、チェコ、ポーランド、カザフスタンの3大陸をまたぎ 45人のチーム、わずか6週間という超短期間で制作された アキ・カウリスマキによる「出エジプト記」でなく「出アメリカ記」 全編に赤を配色しているのは小津へのオマージュ バンドが苦役として使われるのはブレッソンの「バルタザールどこへ行く」 もみの木を燃やすのはタルコフスキーの「サクリファイス」 ・・・の、パロディ(たぶん 笑) アメリカ土産には「自由の女神」(自由の象徴)の鼻を奪い 飛行機の翼にしがみつくのはトム・クルーズにパクられ…
「マッティ・ペロンパーに捧ぐ」 原題は「Kauas pilvet karkaavat」(”雲が遠くに逃げていく”=漂流雲)で いくら追いかけてもつかめない夢のようなもの 日照時間が少ないフィンランドならではの絶望感 とはいえ、ラストはハッピーエンド(笑) アキ・カウリスマキによる「パラダイスの夕暮れ」の続編であり 「敗者3部作」第1作目 アキ曰く、本作は「漂流雲」の一方は「自転車泥棒」の悲しみ もう一方は「素晴らしき哉、人生」の喜び その中間に「フィンランドの現実」があるということ 1991年ソビエト連邦が崩壊し、フィンランド・マルッカが下落 フィンランド経済は大打撃を受け、庶民は不況に喘いで…
2024年04月21日号(通巻796号) 表紙:浙江省湖州市織里鎮で働く皆さん (「流行ファッションならパリ、子ども服なら織里」) 4月20日(土)公開『青春』 https://moviola.jp/seishun/
こんにちは、雪野です。 以前、注文していた本が届いていたのですがドタバタしていてなかなか読めませんでした。ですが先日ようやくゆっくり読む時間が取れたので。 それがこちら。 ガルパン最終章第4話の関連本です! まずは『月刊戦車道 別冊 第41回冬季無限軌道杯 大特集号3』です。ガルパン最終章第4話で描かれた無限軌道杯準決勝を詳しく解説した書籍ですね。 うん、相変わらずの情報量! 特に黒森峰VS聖グロの序盤は映像化されていないので解説はありがたいですね。 一方で大洗VS継続も色々わかりやすく書かれていて良かったです。ユリの情報がアキからなのはレニングラード・カウボーイズの映画がアキ・カウリスマキ監…
VOD。
コンピュータ、って表記するのはもう古いんだ。。 blog.clouddirect.jp.fujitsu.com やべぇ…一般的にはともかく一定の専門職相手には「メモリ」「サーバ」表記が正しいと思い込んでたわ…。 という話はともかく、油断してたら本が届いた。 ■劉慈欣「三体」 三体 (ハヤカワ文庫SF) 作者:劉 慈欣 早川書房 Amazon ネットフリックスで「三体」見たと言ったら原作小説が届いた。ありがとう。とりあえず一章だけサクっと読んでみた。 文革でのリンチ殺人の場面だが、なるほど原作では枝葉の話…教授の心情とか嫁さんの生い立ちとか…がかなり多いけど、ネットフリックス版だと相当省略されて…
2024年04月14日号(通巻795号) 表紙:リッカルドさんとサアディさん 4月11日(木)18時 連合会館 労働映画鑑賞会『医学生 ガザへ行く』 https://hatarakubunka-net.hateblo.jp/entry/20240315/1710473311 [今後の上映] 4/24 日比谷図書文化館 5/16~28 シネマ・チュプキ・タバタ 5/17~30 東青梅 シネマネコ https://unitedpeople.jp/archives/4501 www.youtube.com
「大きな背中をキャンバスにして言えない言葉を描いてみる」 靖國神社が🌸桜満開の発表をしたからお昼休みに行きたいけれどお天気どうかなぁ。 「昨日4/4はタルコフスキー、アキ・カウリスマキの誕生日であり、ロビー・ミューラーの誕生日でもありました。生きていれば84歳。今年は『パリ、テキサス』の公開から40周年。」すごいね、4月4日 そうでした、昨日4/4はタルコフスキー、アキ・カウリスマキの誕生日であり、ロビー・ミューラーの誕生日でもありました。生きていれば84歳。今年は『パリ、テキサス』の公開から40周年。 https://t.co/0nnN0wrGD9 — シネフィルDVD (@cinefilD…
読んだ 谷川俊太郎「定義」 山口瞳「江分利満氏の優雅な生活」 井上隆史「大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」」 INA「牛乳配達DIARY」 柴崎聡編「石原吉郎セレクション」 INA「つつがない生活」 観た 神代辰巳監督「青春の蹉跌」 成瀬巳喜男監督「めし」 アキ・カウリスマキ監督「浮き雲」 塚本晋也監督「電柱小僧の冒険」 岡本喜八監督「大学の山賊たち」 小津安二郎監督「浮草」 マヒトゥ・ザ・ピーポー監督「i ai」 増村保造監督「赤い天使」 村上透監督「野獣死すべし」 周防正行監督「Shall we ダンス?」 根岸吉太郎監督「探偵物語」 増村保造監督「卍」 アキ・カウリスマキ監督「希望のか…
「オッペンハイマー」 2回目の鑑賞でしたが、この映画の真価を確認できた気がしました。1回目の鑑賞後の感想ではアカデミー賞を取るレベルに若干言及しましたが、ある意味、取るべくしての一本だったかと認識を改めます。それは、これだけの登場人物が語る物語を何の混乱もさせずに描き切った作劇のうまさ、脚本術の卓越さ、そして、この時代を細かい編集とカットの連続で映像として表現した抜きん出た映像演出の感性は拍手して然るべき一本だと今回理解できたことです。そして、背後に見え隠れする核兵器への懸念と、人類が道を誤る瞬間をまるで閃光の如く見せた描写には頭が下がります。哲学的な面もあり、社会批判的な面もあり、人間の性を…
「トータル・バラライカ・ショー」 1993年6月ヘルシンキ、レニングラード・カウボーイズと旧ソ連退役軍人らで結成されたレッド・アーミー・アンサンブルとの合同コンサートのライブ映像。監督はアキ・カウリスマキ。 ピチッと着込んだ軍服姿のレッド・アーミー・アンサンブルとふざけたリーゼントと尖った靴のレニングラード・カウボーイズとの奇妙なコラボレーションも面白いのだが、知った曲がたくさん出てくるので飽きずに見ることができた。ステージはまさに圧巻という迫力で、旧ソ連の力量を目の当たりにする面白さもあった。 「レニングラード・カウボーイズ モーゼに会う」 相変わらずナンナンセンスな展開に、終始ニンマリし続…
「RHEINGOLD ラインゴールド」 主人公ジワの成功までの波乱の人生を駆け抜けるように描いて行くのがとにかく心地よいほどにテンポが良くて面白い。犯罪を重ねて行くだけの重い話と次々と地域が変わる展開なのに、素直に追いかけていけるリズム感がとってもいい秀作だった。監督はファティ・アキン。 2010年、シリアの砂漠地帯を捉え、そばにある刑務所にカメラが移動すると一台のトラックが囚人を乗せてきて映画は始まる。降りてきたのはジワ、サミー、ミランらだった。クルド人のジワは所長に呼ばれ、金(きん)のありかを聞かれる。ジワは金をを強奪した嫌疑がかけられていた。しかしジワが答えないので金歯を抜かれてしまう。…
「果てしなき情熱」 笠置静子特集の一本。作曲家服部良一をモデルにしていると言っても全く別物の一人の作曲家の人生ドラマという感じで、ちょっと仰々しい演技とあざとい演出が鼻につく作品でした。岡田淑子、淡谷のり子らの大スターを出演させた音楽ドラマという感じでした。監督は市川崑。 コップのアップから、背後に一人の男の姿、駆け込んで来た女性がその男が自殺をしようとしているのを止める。男は夜の街に出ていき映画は3年前に遡って始まる。キャバレーの専属作曲家三木は酒に溺れ、思うように作曲も進まず貧乏世帯であるが、クラブ歌手雨宮は彼の曲の素晴らしさを知っていた。ある日、キャバレーのボーイに言い寄られた石狩しんが…
🌸映画「枯れ葉」 ①10:30 ②13:10 ③15:50 ④18:30 徳島市シビックセンターさくらホール アキ・カウリスマキ監督作品 とくしまでみれない映画をみる会例会 会員制。当日会場で入会し見ることができます。入会金1000円、月会費1000円、初回は2か月分をお納めください 6/16 枯れ葉
◎新作ロードショー パスト ライブス/再会 《4月5日(金)から 東京 Bunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほかで公開》 移住によって離れ離れになった幼なじみのふたり。24年後、36歳の夏にニューヨークで再会する7日間を描く。(2023年 アメリカ=韓国 監督/セリーヌ・ソン) リンダはチキンがたべたい!(4月12日から 東京 新宿ピカデリーほかで公開)フランス発の長篇アニメ。ストライキで街中の店が閉まった日、父親との思い出のチキンを食べたい娘が巻き起こす騒動。(2023年 フランス=イタリア 監督/キアラ・マルタ、セバスチャン・ローデンバック) ラ・カリファ 《4月19日(金)から 東京 新…
「過去のない男」 淡々と展開する渇いたコメディという感じの一本で、例によって軽快な音楽センスと冷めたユーモアの数々がニンマリさせてくれて楽しい作品でした。監督はアキ・カウリスマキ。 列車の中、一人の男が乗っている。目的地に着いたがまだ夜明け前の深夜で、公園で居眠りをしてしまう。そこに暴漢が現れ、男を殴り倒し、金を奪い、財布を捨て、カバンから溶接の仮面を男に被せてその場を去ってしまう。病院に担ぎ込まれるが、顔中包帯で瀕死の状態。間もなく心肺が止まってしまい医師は死を宣告して部屋を出る。ところが直後、男は起き上がり、体に繋いでいる線をとって外に出るがしばらくして河岸に倒れる。その男を子供らが発見し…