アイドル歌手により歌唱される歌謡曲。
1960年代以前はアイドル的人気を博す歌手も、商業的にはあくまでも成年層をターゲットにし、大人の恋愛をテーマにした歌謡曲を歌っていたが、1960年代から青春歌謡が流行し、ティーンエイジの歌手が自世代をテーマにした歌を歌うようになった。1970年以降、この青春歌謡が従来の歌謡曲よりポップになり、「アイドル歌謡」と呼ばれるようになった。
1980年代に黄金期を迎え、音楽業界で最も主要な位置を占めるに至る。
1990年代以降衰退。2000年以降も「ジャニーズ」や「ハロープロジェクト」によりアイドル歌手による音楽が一定の地位を得ているが、既に「歌謡曲」という概念が死滅化してしまったため、現在ではアイドル歌謡という呼称は用いられない。
→「アイドルポップス」参照。