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ゆめぴりか

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ゆめぴりか

食味関連成分のアミロ一ス含有率が適度に低く、アミロース含有率は「おぼろづき」より2〜3%程度高く「ほしのゆめ」より5〜6%程度低い、登熟温度によるその変動は「ほしのゆめ」よりは大きく「おぼろづき」並である。
白米の蛋白質含有率も「おぼろづき」に比べやや低く「ほしのゆめ」並であり、炊飯米の食味は「ほしのゆめ」に明らかに優り、「おぼろづき」並か、やや優り良好である。極良食味米である。
実需者による食味評価は「おぼろづき」並で、「コシヒカリ」と比較しても遜色のない評価を得ている。

青米の発生は「おぼろづき」「ほしのゆめ」並。茶氷・腹白・心白等の発生は「おぼろづき」「ほしのゆめ」とほぼ同等。玄米白度は「おぼろづき」並で「ほしのゆめ」より高い。
また、玄米透明度は「おぼろづき」より高く「ほしのゆめ」並である。玄米品質は「おぼろづき」並で「ほしのゆめ」にやや劣る。検査等級は「おぼろづき」「ほしのゆめ」並である。

ゆめぴりか

(動植物)
ゆめぴりか

ゆめぴりかは、北海道上川郡比布町の北海道立上川農業試験場により育成されたイネの品種。2008年に北海道の優良品種として採用された極良食味米である。
「おぼろづき」、「ほしのゆめ」に比べ収量性が高く。耐冷性は対照品種に比べてやや劣るが、粒厚・粒重に優るため、冷害時も稔実粒数の不足を補えると予想され、対照品種並の収量を確保できると考えられる。

形態的特性

 移植栽培における移植時の苗丈は「おぼろづき」よりやや高く「ほしのゆめ」並の“やや短”で、葉色は「おぼろづき」「ほしのゆめ」並の“中”である。本田の初期生育は草丈が「おぼろづき」「ほしのゆめ」並に推移する傾向にあり、茎数は「おぼろづき」並で「ほしのゆめ」に劣る。出穂期の草姿は、上位葉が「おぼろづき」「ほしのゆめ」同様に立ち、良好である。
 稈の細太は「おぼろづき」並の“中”で、稈の剛柔は「おぼろづき」並の“中”である。稈長は「おぼろづき」よりやや長く「ほしのゆめ」並の“やや短”、穂長は「おぼろづき」よりやや短く「ほしのゆめ」よりやや長い“やや短”。穂数は「おぼろづき」よりやや多く、「ほしのゆめ」よりやや少ない“多”で草型は“穂数型”に属する。一穂籾数は「おぼろづき」よりやや少なく「ほしのゆめ」よりやや多く、粒着密度は“中”である。ふ色およびふ先色は“黄白”で、“短”芒を“稀”に生じる。脱粒性は“難”である。
 玄米の粒長は「おぼろづき」「ほしのゆめ」よりやや短い。粒幅は「おぼろづき」「ほしのゆめ」よりやや広い。玄米の形状は“半円”である。粒厚は「おぼろづき」「ほしのゆめ」よりやや厚い。玄米千粒重は「おぼろづき」「ほしのゆめ」よりやや重く、粒大は「おぼろづき」「ほしのゆめ」と同等である。割籾の発生は「おぼろづき」よりやや少なく「ほしのゆめ」より少ない。

生態的特性

 出穂期は「おぼろづき」「ほしのゆめ」並の“中生の早”であり、成熟期は「おぼろづき」「ほしのゆめ」並からやや遅い“中生の早”に属する。登熟日数は「おぼろづき」「ほしのゆめ」並である。
 耐倒伏性は「おぼろづき」に劣り「ほしのゆめ」よりやや劣る“やや弱”である。障害型耐冷性は「おぼろづき」「ほしのゆめ」にわずかに劣る“やや強〜強”である。.幼苗期の低温による出穂の変動性は「ほしのゆめ」並で、出穂遅延型耐冷性は“中”、開花期耐冷性は「おぼろづき」「ほしやゆめ」よりやや劣る“やや強”と判定される。
 いもち病真性抵抗性遺伝子型は“Pii,ik”と推定され、葉いもち圃場抵抗性は「ほしのゆめ」よりやや強く、「おぼろづき」並の“やや弱”と判定される。穂いもち圃場抵抗性は、「ほしのゆめ」よりわずかに強く、「おぼろづき」よりわずかに弱い“やや弱〜中”である。
 玄米収量は「おぼろづき」「ほしのゆめ」より多収である。

栽培上の注意

  1. 耐倒伏性がやや劣る。→稈長が長く、現行品種の中では倒れやすい品種なので多肥栽培は厳に慎む。また、ケイ酸資材を積極的に投入し、剛直な稲体を作る。
  2. 耐冷性がやや劣る。→耐冷性が不十分なため、冷害の年には不稔が多発する恐れがある。穂ばらみ期の深水管理を適性に行う必要がある。また、ケイ酸資材の施用も有効。
  3. いもち病抵抗性が不十分。→発生予察と防除を適切に行う。
  4. 育苗における苗の生育が旺盛で徒長・老化苗になりやすい。→は種は最後に(遅まき)、移植は最初に行う。
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