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ゆとり教育

(一般)
ゆとりきょういく

正式には1980年以降の学習指導要領の通称。

しかしマスメディアでは主に2002年施行の学習指導要領をゆとり教育と呼んでいる場合もある。

2002年より導入された「総合的な学習の時間」はその目玉とも言える。受け身型の知識偏重教育から脱却し、「発表、討論、観察、実験」などを通じ思考力を養うことが目的とされた。

「円周率はおよそ 3」などが話題になったがそれは多くの誤解を含んでいた。

小学校学習指導要領を見ると円周率はずっと3,14を用いると書いており、文科省の文言でも「円周率については、【3.14】と教えるだけではなく、それが本当は、3.1415…とどこまでも続く数で、【3.14】も概数にすぎないということをこれまで通り、きちんと教えます。」とある。

誤解を生んだのは平成元年度改訂、平成10年度改訂に加えられた「目的に応じて3を用いて処理できるよう配慮するものとする。」である。これは文科省の文言によると「自分で考えて判断させる要素」として加えたものとしている。
また、学習指導要領から消えた内容は「教えてはいけない」のではなく「教えなくてもよい」に過ぎず、学校によっては独自に教えているところもあるらしい。

ゆとり教育そのものは、昭和50年代の進歩主義の教育が「詰め込み」と批判されたことから導入された考え方であり、現行の学習指導要領から突然沸いたものではない。

そのため、1980年の「ゆとりと充実」というキャッチフレーズやその前の進歩主義の様子が正しく伝えられておらず、再び同じ事が繰り返される危惧がある。


補足する意味で、国会議事録を検索したところキャッチフレーズとして使われた言葉らしい。

現在行われている教育改革のキャッチフレーズでもありますゆとり教育について、ちょっと御見解を賜りたいと思うのであります。

文教・科学委員会 - 2号
平成12年11月02日 より抜粋

 

「学力低下論争」(「ゆとり教育」論争)の主要な参加者

  • 苅谷剛彦
  •  
  •  

 参考図書

「学力低下は錯覚である」神永正博

関連キーワード

  • 生きる力
  • 学力低下
  • 学級崩壊
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