駅員が 地のはてを指さしている 空と駅員と地球が縦横無尽に配置され最後は列車を水平に置き 世界は完成する 駅員と私の ただふたりだけの 世界が ーよかった 駅員はもう この世界から消えてしまったのだと思った いたんだね 駅員は このポスターの平たい世界のなかではー 人間は空を飛べるのではないかと驕るとき駅員の姿はいつもわたしを鎮めみちびく、いけない、いけない、持続可能な社会の実現のために。OKよりもNGのメッセージで駅員はいつもそこにいた。制服のしわに風があつまる鉄道に乗るたび、そんな駅員の背中を追いかけていた・・・いつも・・・いつでも・・・くらくらする夏の朝も、ぶるぶるする冬の朝も。 この駅…