だいちは、陸域観測技術衛星(Advanced Land Observing Satellite)の愛称。
災害監視などに役立った。可視光のカメラやレーダーを積み、延べ約650万枚のデータを撮影。
2011年3月11日の東日本大震災では、津波の被害を受けた仙台空港周辺など約400枚を撮影した。衛星の開発費は地上設備と打ち上げ費を含め計約700億円。
宇宙航空研究開発機構は2011年4月22日、「だいち」の電力が失われたと発表。電源系の故障と見られ、回復を試みたが、地上からの制御を受け付けず、発生電力もゼロになった。5年という設計寿命を過ぎており、回復は絶望的という。2011年年5月12日10時50分、停波作業が実施され、正式に運用を終了した。
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