三十四 三日目が来た。 勝ち残った者たちが集まっていた。 対戦相手が、相川より読み上げられていった。 偵察隊の試合は、午前中に集中させた。 まず、昨日、木刀を下段に構え、さらに床に木刀が着くぐらいまで下ろした者と、つばぜり合いのすぐ後に下段に構えた者との対戦を見た。最初に正眼に構えるように言ってあるので、始めはそうしていたが、すぐに両者とも下段に構えた。床に木刀が着くぐらいまで下ろした者が木刀の先を床に滑らせた時に、下段に構えた者が踏み込んできた。しかし、床に滑らせていた者は、いち早く木刀を振り上げ、下からその者の鍔を打った。僕は、床に木刀を這わせた方を「勝ち」とした。 次の偵察隊の戦いは激し…