さわら、ひのき、杉などの木材で作られたご飯を保存する容器。おひつに使われる材木は繊維がきめ細かく丈夫で、湿気に強く、水分や空気を適度に通すため、昔から生活道具の素材として活用されてきている。また、雑菌の繁殖もおさえる効果があるといわれている。
使用前にさっと水で濡らして炊き立てのご飯を移すと、適度に水分を調節し、ほのかな木の香りがうつり、冷やご飯になっても美味しく食べられる。
ちなみに関西と関東では、おひつの形状が異なる。関西スタイルは上に取っ手がついている平たい蓋のもの、関東スタイルは取っ手がなくて一般的な蓋の形のもの。今は関東スタイルが主流。