短歌・俳句・詩・短編小説等が好きな方の集いです。
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続き。 それから、ふらふらと公園を散歩した。見ると、芝生の上には寝ている人がちらほらと落ちていた。園内にあるカフェにも、テーブルや椅子の間で眠っている人がいた。ぼくと同じように定まった宿を持たない人々が、公園のなかでしっかりと休養をとっていた。 大きな池の周りには、ハトやらカモやら白鳥やらがたくさん集まっていた。さっきまでいた騒々しい場所と、その密度は変わらないにも関わらず、やはり輝きがまったく違…
あれからどのくらいの時間がたっただろう。ぼくはまた、いろんなことを忘れかけていた。相変わらず彼女はほとんど口をきいてくれないから、記憶を確かめ合うこともできない。ぼんやりとごはんのことを考えて、無意識に排泄をして、やがて眠りに落ちる日々が続いた。 だんだん体を動かすのが億劫になっていた。食欲は相変わらずだけど、なるべくじっとしていたい。起きているんだか眠っているんだか自分でも判然としなかった。そも…
目次 ・ごあいさつ ・リンク集 ・当サークル作品 ・連絡先 ・ごあいさつ 「お互いがお互いのために」は、非営利のアマチュア創作・執筆サークルで、各投稿サイト様に小説を掲載しております。疲れた方に癒しを与え、生きる意味が分からない方に知識を伝えるための呼び水となることを目標としています。 さて現代日本では、人間の目に見える物だけがこの世の全てであるとし、心霊的な存在をすべて否定する唯物主義、また人間…
私はいま短歌をやっていて、もう四年ぐらいになるかなあ、そろそろ短歌のことをよくわかりたい気持ちになってきたので、1月から『現代短歌の鑑賞101』を頭から写経している。 現代短歌の鑑賞101 (ハンドブック・シリーズ) 作者: 小高賢 出版社/メーカー: 新書館 発売日: 1999/04/27 メディア: 単行本(ソフトカバー) 購入: 1人 クリック: 7回 この商品を含むブログ (6件) を見る…
本年2017年がロシア革命から100年ということで日本の隣人・ロシアがいつにもまして脚光を浴びているようだ。6月まで開催中の「大エルミタージュ美術館展」(森アーツセンターギャラリー)とこの記事の「ロマノフ王朝展」(東洋文庫ミュージアム)など気になる企画展がちらほら。 ロマノフ王朝展――日本人の見たロシア、ロシア人の見た日本―― 日露の交流を中心にロマノフ王朝を眺める、アカデミックな展示会だった。絵…
こんばんは。ねこです。 ブログ再出発です。3日坊主でも、4日目にまた3日坊主を始めれば、 続くんではないかということで、もう一度再開します。 目標毎日。できれば朝。早起きの習慣づけのために。 ブログのテーマを場面緘黙にこだわると、書くのが難しい日もありそうなので、 もう二つ、ローマ史と中国史を気分で書けたらなと思います。 こ・ねこ
ご近所の ハクモクレン(白木蓮) Magnolia heptapeta 2017.3.12 駅前の花屋の店先にカジイチゴの枝ものが並んでいたのを見つけたのは雛節句が過ぎてから。桃の花に替えて挿すと、こちらの日持ちは驚くほどで、10日が過ぎてもまだ新芽の青葉がシャッキリと、蕾から白い花もほころび始めています。 花瓶は、上の日記の李朝風徳利。枝もの、丈ある切り花も、和洋を問わずに使えるのでとても便利。…
今回もこちらの企画に参加させていただきます。 novelcluster.hatenablog.jp とはいえ、今回含めてあと2回のようで、そう考えると寂しい気もしますが、定期的にこう言った文章は書いていきたいなと思っていますので、頻度は高くないかもしれませんが、読んでもらえればと。 さて、今回のお題は「青春」でした。 ちょっと自分的には扱いにくいテーマでして、最後までどのようなプロットにするか悩み…
文字数:約8000字 テーマ:死後の世界、自殺したらどうなるか? keyword:魂、死後、ポイント制、輪廻システム ※この物語はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在のものとは関係ありません。 死んだ者の魂をあの世へ輸送するところ、それが魂港(ソウル・ポート)である。 死んだ者は皆、あの世へ行く前にそこで入場検査を受けなければならない。いわば空港における入国審査のようなも…