海外文学が好きなひとのためのグループです。イメージは生田耕作が設立した出版社、奢覇都館の謳い文句、「低俗と量産の時代に、敢て問う誇り高き少数者の声」。
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いまから五年くらい前のこと。ぞっこん惚れこんでいるのに、なにひとつ感想めいたことを書けない、という奇妙な作家と出会った。リチャード・ブローティガンである。『アメリカの鱒釣り』、『芝生の復讐』、『愛のゆくえ』などを読んで、もうとんでもなく好きになってしまったのだが、一冊、いや、一篇あたりの、「気に入る文章含有率」が高すぎて、もうなにも書く気にはなれなかったのだ。このままじゃあいかん、と思っていたとき…
ドレスデン・ファイルやCodex Aleraで人気の作家、Jim Butcherが新シリーズを立ち上げた模様。 www.goodreads.com 【あらすじ】 霧が立ち込める中に巨大尖塔が建ち並び、地表にはモンスターが蔓延る世界。通商はもっぱら不思議な力を宿すクリスタルを動力に持つ飛行船で行われているが、アルビオン尖塔とオーロラ尖塔との間に戦争が起きようとしていた。 主アディソンの命を受け、アル…
自分の住む世界のすべてを客観的に見通したければ高いところへのぼればいい。町外れの丘、町で一番高い塔。そんなものがなければ、飛行機に乗るなり、翼をつけてジャンプするなりどうにかして。 確かそんなことを鼻侯爵が言っていた。「ジャンプするっていうのは、無理があるな」 思わず口に出せば、「ほほう、飛び降りますか、ここから」 と、とんちんかんな答えをくれるのはもちろんシマナガシで、約束通りお茶を入れてもらい…