Science Fiction、空想科学小説に関連するブログ
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求人概要 ムダ毛の自立支援員 顧客のムダ毛が毛穴から抜け出し自立して生きていけるようにサポートして旅立たせるという、新しい脱毛方法の専門家。 仕事内容 ・ムダ毛たちの精神面のケアやカウンセリングを行い、自尊心を高めさせ自立を促す ・新たな栄養補給源の確保や、風を利用した移動方法など、彼らが外の世界で生きていくためのスキル向上の手助け ・ムダ毛たちの進路相談に親身に乗り、個々に合わせた旅立ちの計画を…
(これまでのあらすじ) 月の巫女である竹姫と、その乳兄弟である羽磋。月の巫女としてではなく、素の自分の居場所が欲しいと頑張る竹姫に、羽磋は「輝夜」(かぐや)の名を贈り、自分が輝夜を望むところに連れて行くと約束します。それは二人だけの秘密でした。しかし、大砂嵐から身を守るために月の巫女の力を使った竹姫(輝夜姫)は、その大事な秘密を忘れてしまいます。月の巫女はその力を使った代償として自らの記憶・経験を…
でぃすぺる作者:今村 昌弘文藝春秋Amazon ジュブナイル×オカルト×本格ミステリ。 まぁこの著者なので、オカルトはオカルトとして存在前提だし、 それでも間違いなく本格ミステリの構成を取っている、という作品。 展開や読み味はジュブナイルの要素は勿論大きいけれど、 かなりミステリ寄りに描かれている。 というのも、オカルト好きの主人公男子と、現実路線の優等生少女が、 それぞれの視点からの推理を示すけ…
「シカゴファイア」という海外ドラマを見たのだが、飲酒運転をしていた男が電柱をへし折り、一帯が停電になるというエピソードだった。 停電であれば、日本のドラマなら家族たちが普段はしない話をして絆が深まるとか、隠していた秘密をつい話してしまって夫婦喧嘩がはじまるとか、階段を踏み外して転がり落ちて骨折するとか、まあ、地味な展開が予想されるのだが、さすがはアメリカである。予想外の展開だった。 停電になったと…
1998年発表の本書は、以前「ダーティペアの大復活」を紹介した高千穂遥のSFシリーズ。WWWAのトラブルコンサルタントである黒髪のぶりっ子ユリと、赤毛のボーイッシュなケイのコンビの物語。本編は唯一の外伝で、コンビの新人時代のエピソードが語られる。 大学卒業時に、銀河連合における紛争解決専門機関WWWAに彼女たちがリクルートされたのは、トラブル解決能力というより2人で触れ合っている時に不定期の発生す…
何か もやもや した気持ちを抱えてネットを彷徨っていると、ふと文章が目に留まることがある。 引き込まれる書き出しに、軽妙で流れるような文体、それでいて論理的で理知的で印象的なその文章に、さっきまでの自分の考えが重なる。 そうだ、これだ。私の中にあった もやもや はこれなのだ。 私の言いたかったことが完全に言語化されている。 探していた宝物を見つけたような気になって、その在り処の描かれた地図を他の人…
どうもこのところ集中力が散漫で読書がはかどりません。ちょっと気合を入れなおさないといけないんだけど……はぁ。 今月はまずSF作品から。 Ada's Children: A Novel (English Edition) 作者:Hogue, Lawrence Glass Half Full Books Amazon 『Ada’s Children』 by Lawrence Hogue シリーズ:no…
火星に一人残された男の、生き残りをかけた孤独な戦い。独りぼっちでもへこたれない!科学の力ととポジティブ思考で生還せよ!アンディ・ウィアーのデビュー作、「火星の人(原作小説)」の感想を書きました。 大ヒット映画「オデッセイ」の原作小説!文庫版上下巻です。 火星の人(上) var today = new Date(); var day = today.getDate(); if( day == 5 |…
ミスタードーナツ社が店頭に掲げている銘板を知っているだろうか。実は全ての店にあるのだが、気づいていない人も多いかもしれない。真鍮の小さなプレートで、刻まれているのは唐草模様で飾られたラテン語、そして多くの場合は入ってすぐの高い場所にある。存在を知っていても、ただのインテリアだと思われがちだ。でも、あの古臭い銘板には、ミスタードーナツ社の哲学が書かれている。 内容は以下の通り。 世界は2種類のドーナ…
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