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昨年の4月から受講していた2023年度のフォーカシング・クラスが、先月無事に終了しました。 初めての逐語記録検討や、学生時代以来数十年ぶりのレポート課題など、なかなか大変でしたが、その分とても充実した1年を送ることができました。クラスでは、継続して何年も学んでいらっしゃる方と、私のように今回が初めてという受講生が4:3くらいの割合だったので、フォーカシングの大切な要素である「相互作用」も大いに働い…
君が初めてその扉を開いた日、世界は少しだけ色を変えた。君は何気ない一歩を踏み出しただけだったけど、その瞬間、僕にとっては全てが新しく映ったんだ。君がそこにいるだけで、灰色だった僕の日常に、ぽつりと色が落ちたように。 僕たちは言葉を交わすたびに、少しずつ互いの世界を知っていった。君が笑うと、僕もつられて笑った。君が悲しむと、僕の心も痛んだ。君の喜びは僕の喜びに、君の悲しみは僕の悲しみになった。 だけ…
~ BARで 鯖戸 ~ 「ねえ…バーテンダー」 「はい?」 「いつもさあ… そーやって素手で氷割ってるけど…… 冷たくないの?……」 「いや… さすがにまだ寒い時期ですし 冷たいですよ…… でも美味しいカクテルに 質の良い氷は欠かせませんから…… どうぞ」 「ああ… 美味しい……」 「ねえバーテンダー……」 「はい?」 「手ぇ出して……」 「………」 「冷たい……」 「棕櫚さん?……」 「………」…
(これまでのあらすじ) 月の巫女である竹姫と、その乳兄弟である羽磋。月の巫女としてではなく、素の自分の居場所が欲しいと頑張る竹姫に、羽磋は「輝夜」(かぐや)の名を贈り、自分が輝夜を望むところに連れて行くと約束します。それは二人だけの秘密でした。しかし、大砂嵐から身を守るために月の巫女の力を使った竹姫(輝夜姫)は、その大事な秘密を忘れてしまいます。月の巫女はその力を使った代償として自らの記憶・経験を…
父はそれを“しつけ”と呼んだ。 その日も家で気に入らないことがあったのか、父は朝から家でビールを飲み続けていた。何が気に入らなかったのかは分からない。きっと取るに足らない些細なことだったのだと思う。 そして冷蔵庫のビールが無くなると、いつもと同じように母に赤黒い顔を向けて、 「ビールを買って来い」 と命じた。 母は財布を持って黙って家を出ていった。 狭い居間には父と真尋しかいなかった。真尋はその居…
Blue あなたとわたしの本 255 映画「PERFECT DAYS」をもう観られただろうか。あなたがどういった感想を抱くのか、とても興味がある。もしまだ観られていなかったら──ネタバレもこれから書いていくので──鑑賞後にこの文章を読んでもらってもいいのかもしれない。 真っ白な状態で映画を観てみたいとお考えなら。 役所広司演じる平山さんの最後のあのシーン。 車中、正面からの大写し。その変化する表情…
エッセーゴジラ、悲しき道化師 大分昔、手に火傷をしたら食用油をかけろというのが医学常識の時代があった。僕が上野の飲み屋で酒を飲んでいたとき、店員が熱い油を手にかけ火傷をした。僕は「早急に患部を冷やせ」という新しい医学常識を知っていたから、直ぐに水をかけろとアドバイスしたが、彼は酒に酔った僕をジロッと見て、「騙されはしないぞ」といった顔付きで薄笑いしながら横の油をかけ始めた。僕は気分を害し、それ以来…
ひとのいいカモはそのとおりにしてくれました。ふたりがしゅびよく川をわたり、またしばらくあるいていきますと、だんだんと森のようすにみおぼえがあるようになりました。 そしてとうとう、遠くのほうに、おとうさんの家がみえました。ふたりは、彼らを捨てたおとうさんをみつけ駆け出しました。 「おとうさん、やっと帰って来られたよ」 ヘンゼルは満面の笑みで、親しみをこめて話しかけました。グレーテルは泣きながらおとう…
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こんにちは。 普段AIに書いてもらった物語を私が朗読で紹介するという「AIの時間」という名前のYouTubeチャンネルをやっています。今回は 「時計の針が示すは深淵への階段」というタイトルの怪談を書いてもらったので紹介します。 下記のYouTubeチャンネルでは今後この作品の朗読を投稿する予定です。 気になった方はぜひご覧になっていただけると幸いです。 「時計の針が示すは深淵への階段」 「時計の針…
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